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fjky2 嫉妬
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黙々と食事を終えて店を後にする。
k「さっきの話に戻していい?」
f「ん?何の?」
k「俺を見過ぎだって話。」
f「あ…。」
k「何か俺に話したい事あるんじゃねえの?」
f「うん…ここじゃ言えないから…。」
k「じゃぁ何処なら言えんの。」
f「個室なら…いいかなって…。」
k「じゃあお前の家は?」
f「え?俺の家??」
k「俺の家でもいいけど。」
f「うーーーん…そうだなぁ…じゃあ、俺の家でいい?」
k「おう。」
はっきりとしない俺の問答に苛立ちを感じたのか先程より素っ気ない態度に感じる。
ついに告白するのかと思うと心臓が騒ぎ出して頭の中の思考が絡まった糸のように解けなくなる。
k「フジ…家着いたけど…?」
f「え?!あぁ、着いたね!」
k「なんで通り過ぎてんだよ。」
クスッとしかめっ面が笑う。
俺は上辺の笑顔を返す。
家に入り、キヨをソファーに座らせてお茶を差し出す。
彼は「ありがとう」と軽く礼をし、ゆっくりと湯呑みに口をつける。
k「んで?話したいことって?」
お茶で一息ついた途端に先ほどの緊張と焦りが帰ってくる。
ここまで来たなら言うしかない。俺は心を決めた。
f「いや、その…なんかキヨ…ってさ…一重なのか奥二重なのかどっちなんだろう…って…」
k「………は?」
決めたはずだった。即興で用意した頭の中の台本を無視して頗るどうでもいいことを聞いてしまう。反応は…まぁそうなるだろう。自分でも呆れるくらいだ。
k「…え?そんなこと…?」
f「いや…あの…本当のとこ…どうなの…かな?」
k「……奥二重だけど…。」
f「ん?あ…あー。それは納得…ですね…。」
k「…え?それだけ…??」
f「いや、あと…あの…」
言いたいことがあるのにブレーキを踏まれて言葉が出てこない。誰か俺のアクセルを踏み倒してくれやしないだろうかとくだらないことばかり考えが巡る。
また彼の表情がしかめっ面に変わっていく。
k「…なぁ…お前結局何が言いたいわけ?」
圧がかかった言葉がけに余計に焦りが出る。もうどうにでもなれと言うように言葉が箇条書きのようにつらつらと出てくる。
f「俺は、キヨの笑顔が大好き!」
k「ん?!」
f「コロコロ変わる表情も、一つひとつの仕草も、たまに見せる可愛さも、おふざけ大好きなところも、スタイルが良いところ、顔も髪も、」
k「うぉーーーい!!!ちょっと待て!待て待て待て!!」
f「え?あ、あと、」
k「おうおうおう待てっつってんだろ!」
f「はい?」
k「その…それって…俺が聞くのもなんだけど、俺が大好きってこと??」
f「あ、えーと…そう…です…。」
お互いに顔を赤らめて目線をゆっくりと外していく。
思わぬことできっと彼の頭も大パニックだろう。
落ち着いて話そう。それしかない。
f「あの、キヨ?俺の話したい事改めて聞いてくれる?」
k「へ?!あ、どうぞ…。」
f「ずっとキヨのこと見てたのはさ、キヨが笑った顔が大好きでさ、俺以外の奴に向けてるのがちょっと…居た堪れないというか…無性に苛つくっていうか…羨ましいなとか…思っちゃってさ。」
k「…へへ。」
f「ん?何笑ってるの?」
k「ごめんごめん!実はさ…わざとだったんだよね。」
f「…え??」
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