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ご機嫌
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それから一週間が経った。
完全復活した俺は、すこぶる調子がいい。
ああ、海風が気持ちいいぜ…!
長い間皆に飯を作ってあげられなかった。だから今日は腕によりをかけて、豪華な夕食を作ろう。
チーズがたっぷり乗ったピザに卵のまろやかさが癖になるカルボナーラ、トウガラシの効いた麻婆豆腐や野菜がおいしい回鍋肉、そしてたくさんのおにぎり。
和洋中様々ある大量の料理があっという間にクルー達の胃袋に入っていく。
「うんめえーー!!やっぱモグサンジのモグ料理はモグ最高モグだー!モグモグモグ」
「喋るか食うかどっちかにしろよ!」
やはりコックという職は捨て難い。
片付けをしながらつい頬が緩む。
そんなことがあって、すっかり忘れていた。
ご機嫌に鼻歌を歌いながらテーブルを拭いていると。
ガチャりとドアが開いて、やって来たのは。
「コック」
「ぁ…」
ゾロ……
『治ったら、話したい』
その言葉が蘇ってくる。
後ろ手にドアを閉め、室内に入ってきたゾロに、俺は少しも動けずにいた。
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