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20.反省
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部屋を出ると、再びリビングに招かれ、俺は言われるがままに行く。
そして、夏芽は手っ取り早くコーヒーを入れ、俺の前に置いた。
いつもより薄い。そんなことを考えていた。
「辰巳。ごめんね。俺も冷静じゃなかった。あんなに震えて寒かったろ?」
あー、だからコーヒーなのか。
あの時の震えは夏芽が怖くて震えていたのに。
「…別に」
俺は、冷たくそう言った。
俺は何も悪いことはしていない。
「でも、辰巳も悪いんだよ?俺との約束守るって言いながら、一日目で破ろうとするし」
「あれは、まだ破ってなかっただろ。」
「そうだけど…辰巳は俺のその、恋人なんだから。俺も嫉妬しちゃうんだよ。」
…っ!なんだよ。この、夏芽の顔グッとくる。
「まぁ、今後、俺が本当に破った時以外は、そういう手出しをしないって約束してくれ。」
「…うん。約束するよ。」
夏芽が開けた穴はどうしよう。近所の人にも謝罪しないと。だいぶうるさかっただろう。
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