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29.おねがい
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「やっぱ、辰巳はいいこだね!」
そう言って、夏芽は、ニンマリと笑った。
こいつのこの笑顔…これは、なにか企んでいる時の顔…。
まさか…
「辰巳…これから毎日言うこと聞けるんだよね?」
やっぱ、そう来るか…そう持ってきといて…完全に俺を夏芽のものにしようとしているんだな。
「…うん」
「いいこだね。」
…はぁ、俺は一生夏芽と共に生きて行かないと行けないのか…
ピロンッ
んっ?なんかメール??
あー、手錠してあるから見れない…
「夏芽…1回外して??メールが」
「俺が返信しとくよ。あと、スマホのパスワード教えて?」
「え?なんで??」
「なんでって、辰巳が悪いことしないようにとか。いろいろ。恋人なんだから、当たり前でしょ?それとも俺のお願い聞けないわけ??」
「いや、聞ける…」
理不尽すぎないか?
俺は夏芽のを知らないし、俺ばかり秘密事は無しみたいにされて。
ほんとになんか打ってるし。
「夏芽。何打ってんの?」
「辰巳。悪いけど、携帯は俺が預かる。大事なメールとかの時は渡してあげるから。」
は??訳わかんねぇ。なんだそこまで?
「なんで??」
「だから、恋人だからだって」
こんなんが恋人なのか?おかしくないか?
てか、何を打ったんだ?
「夏芽…」
「さぁ。今日はもう夜遅いから寝ようか」
夏芽は、隠し事ばっかりだ。
「うん。」
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