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40.デート2
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「なに。辰巳…かっこいいって言われてまた調子乗ってるの?」
「違う…俺じゃなくて夏芽がかっこいいって言われてて…不安になるのと同時に俺の彼氏なんだって学校のみんなにも、自慢したくなった。」
俺は少し照れながらそう言った。
「何それ。嬉しい。今度みんなにいう??」
「いや、いい。めんどくさいことになりそうだし。」
冬弥は引かなかったけど、普通、男同士とか無理だろ。
「男同士だから??」
「うん」
「まぁ、そうだな。日本はゲイとかにまだ差別的だしな。」
「うん。」
そして、俺たちは、電車に乗り、海辺の方に歩いていった。
しかし、俺は少し疑問に思うことがある。
「なんで海??」
カフェって言ってなかったか??
「違う違う。もうちょい先に海をバックに食べられるカフェがあるんだよ」
「海をバックに??すごい!!そんなとこが!」
「辰巳好きそうだから予約しといた。さっき」
さっきって…そんなにすぐ予約取れるものなのか?
「夏芽…夏芽…夏芽!!」
「なに。辰巳?」
「なんだよこれー!この美味しそうな食べ物は!」
「それは、ザッハトルテっていうケーキだ。」
「ザッハルテ?」
「ザッハトルテ!!」
「へぇー!なんか高そう?」
「食べる??」
「いいの〜?じゃあ、あと、これとこれとこれも!」
「了解。でも、食べすぎたら、沢山運動しないといけなくなるけど…??」
「運動…??まぁ、それは後でちゃんとするから!」
「ならいいよ。」
運動…ジムとかいかされるの!まあ、いっか!
食べたいよォ。美味しそう。
そして、俺たちは、3番テーブル…1番海が綺麗に見える席に座った。
「ヤバすぎ!!」
と、俺が興奮している間にずっと待っていたものは届いた。
「お待たせしましたー!ザッハトルテと、プリンと、マカロンと、パフェと、ショートケーキとチーズケーキとコーヒーとハワイアンジュースです。」
「よしっ!!」
ハワイアンジュース!!美味しそうで追加で頼んだものだ!!
「いただきますー!」
まずは、ザッハトルテってやつから!!
「ん〜美味しい!!!なにこれお酒???」
「まぁ、ちょっと入ってるんじゃない??」
へぇー!すごい!!大人の味だ!
「夏芽も食べる??」
俺は、そう言ってフォークにケーキをのせて夏芽の前に差し出した。
「あっ、付き合ってるみたいなことしちゃってた?ごめ…」
俺は、してしまったのが恥ずかしくなり、少し照れてやめようとしたその時だった。
パクっ…
夏芽が俺の手首を掴みスプーンを自分の口に誘導して言った。そのスプーンは、綺麗に夏芽の口の中に入り、すぐさま出てきた。
「美味しい。」
…カァァ♥そういうこと普通にできちゃうんだ。かっこいい。
「辰巳。付き合ってるみたいじゃなくて恋人だから。」
「うん…」
そうだった。いつものノリで…
「てか、ついてる」
夏芽は、そう言って俺の口の周りに付いたチョコレートを指ですくい舐めた。
「夏芽…ここ外!!」
「いいじゃん。ほか見てみ?」
ほか??そう言われて、周りを見てみた。
すると、どこのテーブルでも、あーんをしたり、手を繋いだり、俺たちと同じようなことをしていた。
バカップルかよ!!俺は、心の中でそう突っ込んだ。
もちろん口には出さないけど…
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