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48.謎の場所
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「なぁ。夏芽。どこ向かってんの?」
「ん〜、行きつけの店。」
「ふーん、行きつけね。それ、なに?風俗かなんか?」
「え?そんな訳!まぁ、行ってみたら分かるよ」
夏芽のことだからそんな感じかと思ったのに
「ふーん」
俺は言われるがままに歩き続け、着いた先はmirrorと言う店だった。
昔ながらの、バーのようなところだ。
ドアを引いて中に入ると、カランカランッと、音を立てる。
「ママ〜来たよ〜」
「え?ママ?」
夏芽のお母さん??つい、びっくりして、尋ねてしまった。
「あー、多分辰巳が考えてるママじゃないよ。この人は、ここmirrorの店長の皐月ママ。」
「え?でも男だよね?」
「あら〜、ノンケ連れてきたの?夏芽ちゃん。」
ノンケってなんだ??ママ……??もう訳が分からない。
「違う違う。俺の彼氏。」
かっ、彼氏!!俺は、やはり言われるのは慣れてなくて、すぐに顔を赤らめてしまう。
「辰巳。ここはゲイバーだよ。男の人しかいないでしょ?」
「たっ、たしかに!ってか!行きつけっておかしくないか??だって俺たちつい最近まで犬童組に居たし」
「え?言わなかったっけ?」
「言わなかったってどういうことだよ?」
「ここ、俺の元々住んでた場所だよ。」
「ん?」
「辰巳と出会う前、俺は両親がいないから、ママに育ててもらって、ここに住んでたんだ。」
あっ、そうだったのか!それで親しいのか!!!
「もう。こんな、ドアの前で話さないで。お客さんの邪魔でしょー??2人とも奥の席に座って!」
そう言って、皐月ママは、立ち話をしていた俺たちを席に誘導した。
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