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84.解決
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「おい夏芽??」
俺は、親父が帰ったあと、夏芽を跪かせた。
「はい……すみません」
「なんでいわなかったんだよーーー!!!」
「……言うことありません」
「組のヤツらにどんな顔を見せればいいか……!!」
「……はい」
「お前のせいだぞー!!!!」
「すみません。」
はぁ……
「業務かよ(笑)」
「……怒ってんのに笑ってどうすんの(笑)」
いやだって……夏芽が、アニメでよく見る営業マンが、怒られて返す返事みたいに返してくるんだもん(?)
俺も言ってることわかんなくなってきた……
「もういいや。まぁ、今日はありがとう。」
「んっ、こちらこそ。」
そう言って俺たちは甘い口付けをした。いつもとは違い今日はお互いの気持ちを確かめ合うようなキス……
こうして俺達の日常は少しずつ戻ってきたのである。
しかし……
まって……そういえば……今日は、8月21日だろ……
明日って夏芽の誕生日じゃん!!
俺は大事な恋人の誕生日を前日まで忘れていた……
ちょっと待て……何を買えばいい?買うにしても夏芽が着いてくるだろうし、誰の?ってなったら終わりだ……
「夏芽……今欲しいものは?」
まずは、バレないように夏芽の今欲しいものを聞き出そう。
「ん〜強いて言うなら、変えのシーツかな。」
「変えのシーツ?」
シーツが何で必要なんだ……??
「ああ。辰巳が汚すから。毎回洗うのがめんどくさいからストックあったらいいなぁって」
「はぁ??」
俺が汚すからって俺のためのやつじゃん!!てか、汚すなんて汚させてるのは夏芽だろ、!
俺が少し怒っているのにもかかわらずご本人様はキョトンとした顔で俺の事を見つめてやがる。どうしたの?でも言いたがりだ。
「あれは、本とか……?」
「読まなくなったんだよなぁ……本なんかより、辰巳の方が大事だから。」
……うわあああ。コイツ……そういうこと、シレーっと言うから……。
さっきの少しの怒りも全部無くなって、恥ずかしさだけが優位につく。
「何、顔赤らめてるの?」
「別になんでもねぇし!」
そんなこんなで俺は夏芽の誕生日プレゼントが決まらないままなのであった。
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