アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
108
-
「夏芽...あの美波さん...じゃなくて...あの人...」
「ん?まだ気にしてんの?」
だって...俺恨まれるんじゃないかなって...しかも多分夏芽も。
「はぁ...あの手のやつは大丈夫。直ぐに新しい好きな人が出来てホテルに行くよ。」
「ホテルに...!?」
「ああ。どこからどう見てもビッチだろ。」
たっ...確かに俺もそう思ったけど...
「ってことでこの話は終わり。嫌なら、学校だって休めばいいし、なんとでもなる。俺が家で教えればいいからね。」
夏芽が家で...ずっと...
「1問間違えるごとに罰が待ってるかもだけどね笑笑」
うわ...ちょっといいなって思っちゃった自分を返せ!
「どーする?あと一限だけど、今日はHRだし帰る?」
「うん...」
「了解。なら、どっか落ち着くとこ行こうか。」
「やったあ。」
「特別ね。辰巳辛そうだから。俺そんな辰巳みたくなぁい。なんちゃってね笑笑」
「なんちゃってねって笑笑」
夏芽といると落ち着いた気持ちになれる。だから、そんなところいかなくても俺は幸せだ。
しかし、俺はそう思っていたけど、いざ現地に着いたら...
「待って...すごくね?」
展望台のようなところに登り、見渡すと辺り一面綺麗なお花が植えられていた。
「やば。」
「ね?落ち着くでしょ?」
「うん...」
片道1時間かけて来たかいがある。
すごすぎる。イメージは田舎っぽい。空気も美味しいし、ずっといたい。しかも...隣には...
「なぁに?辰巳。俺の顔ジロジロ見て」
ドクンドクン この横顔とお花畑って最高すぎるだろ!!
いつもはならないハズの胸も鳴り出す。
「ふふっ。キスしよっか?」
「うん...」
そう言って俺たちはいつもみたいな大人なキスではなく優しいキスをした。
周りに見られようがどうでもいい。夏芽のそばが俺で、俺のそばが夏芽ならなにも怖くない。
そう思ったんだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
112 / 152