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中島臨太朗と兼近大樹の創世記⑭ ※性的描写あり
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初めてかねちのことを「大樹」と呼んだのはいつだっただろうか。
覚えてるわけがない、仲良くなった友人を〇〇くんから下の名前やあだ名で呼ぶようになった瞬間なんていちいち覚えてないだろう。
ちゃんと会話したとき、初めてネタ合わせしたとき、初めて営業に呼ばれたとき・・・いつだったかは覚えてないが、ただあんまりいい顔しなかったことだけは覚えてる。
まぁ、なんか俺が「大樹」って呼ぶのも威圧感あるだろうと思ったし、「かねち」のほうがしっくりくるのでネタやトークの流れ以外で「大樹」と呼ぶことはあまりなかった。
でも段々、兼近の過去や事情、兼近大樹という人間がわかってきたときにその判断は正しかったことを知る。
兼近にとっての名前は個人を証明するだけのものではない、生きてる証、愛されたい願望、まさに“大樹”(たいじゅ)のような尊いものなのだ。
「きもちいい…?」
「うん…うん…」
だから俺は大事に慈しむように兼近の名前を呼ばせてもらう。
「大樹…愛してるよ…」
兼近の瞳はみるみるうちに涙があふれてきて決壊寸前。
涙を拭おうとする両手をグッとベッドに押し付けロックした。
「りん…たろーさん…」
「大樹、ずっと俺の隣りにいてほしい…っていうか、いて」
もう、兼近の目は真っ赤で涙は止まらず、嗚咽で口は半開きっぱなし。
「……っ」
ロックしていた手首を離し、今度は両手を繋ぎ止めた。
「うっ……」
「いてくれる…?」
言葉は発しないけど、こくこくと頷く兼近が愛しすぎて可愛すぎて…でもどこか儚くて俺は繋ぎ止めた手に力を入れた。
「動くよ…」
「うん…」
ぬちゅ…くちゅ…ぷちゅ…ちゅ…
動くたびにベッドの軋む音をかき消すぐらいいやらしくも瑞々しい音が響き渡る。
兼近のナカはあつくて、やわらかくて、やさしくて、まるで俺が天使に抱かれてるようだ。
「あっ…あっ…うん……ん…」
「好き…大好き…」
「あ…ん……やっ、やっ…」
「ん?やだ?」
涙を浮かべながら口を噤み、ふるふると首を横に振る。
…ったくもうー、なんでそんなにかわいいんだよっ!!
イッちまいそうになるじゃねーか…もう少しだけナカにいたいんだけどなー…俺の腹にはすでにガチガチで限界がきそうなかねちんがうらめしそうにくっついていた。
(名残惜しいけど…かねちも限界っぽいもんな…)
繋いでた手を離し、右手は兼近の腰に、左手でかねちんを優しく握り、小刻みにつく。
「あぁぁ!!やっ、やっ、あっ、あっ……」
「すごい…かねちのナカ、ビクビクしてる…エッロ…」
「やっ…あっ…あっ…出ちゃう…」
(えっ…!?マジ?いくらなんでもちょっと早いな…)
「かねち、ゴメン、ちょっと我慢して…」
「んーっ!!んーっ!!」
(ゴメン…)
イカせないようにかねちんの根元をギュッと握り、先端を指で蓋をすると指の隙間からトクトクと蜜が溢れ流れ落ちる。
「や……なんで……」
「ゴメン…俺がまだ…」
ほんとゴメン…俺がタイミング誤った…でも先にイッちゃうとつらいの、おまえだから…少し頑張って…
「うっ、うっ…やぁぁ…りんたろーさん……イキたい…」
「ゴメン、もうちょい…」
ばちゅん、ぐちゅ、ぶちゅん……
音の激しさが増すたびに俺は兼近のナカを貪り喰いつくす…これじゃぁ、まるで犯してるみたいだ…
(ゴメン…ゴメン…)
「も…ダメ…無理…りん…た…ろーさん…お願い…イカせてぇ…」
力の抜けた全身、瞳は絶望的な眼差しで視界を失おうとしてる、唇は恐怖と諦めで震えている…
(ゴメンな…兼近をこんなふうにさせて…絶対カマたくさんに怒られるだろうな…)
「!?」
神か、カマたくさんか!?
兼近が急に締め付けてきたので、根元を離し、再びしごきながら腰を動かす。
「う…っ」
「りんたろーさん……」
「うん…かねち…イキそう…」
「俺の中で……イッてくれるの…?」
今にも気を失うんじゃないかってぐらい唇を震えさせながら必死に言葉を絞り出そうとする…もうこれ以上に愛おしいものなんてない。
「大樹……っ」
「うんっ、うんっ、あっ、あっ…あっっ!!」
兼近のナカに放出した瞬間、俺の全てを受け入れられた気がした、天使が優しく俺を抱きしめてくれたような感覚、全てを包み込んでくれた感覚―――
ぐぽっ……
外に出した瞬間、俺のモノが名残惜しそうにへこたれてた。
(わかるぜ…俺も名残惜しい…)
ゴムの先端には俺の置き土産が溜まっていて、俺の大きさまで拡がった空洞がひくひくしながらこちらを見ている。
よく見たら空洞からも透明な液体が滴り落ちて改めて兼近の天性のエロさを目の当たりにする。
「かねち…」
兼近は静かに荒々しく呼吸をしながらグッタリとしていた。
細く薄い腹が小刻みに動き、その上にはご主人同様、役目を果たしたかねちんが白濁まみれでピクリともせず横たわっていた。
「かねち…大丈夫か…?」
「り…んたろーさん…」
「うん…かねち、動くなよ、気持ち悪いかもしれないけどちょっと待ってろ」
俺は急いでゴムを外し、中身がこぼれないように結んでゴミ箱の捨てるとパンツを履き、「絶対起き上がるなよ、すぐだから!!」と兼近に釘を刺し、キッチンへ向かった。
レンジでタオルを温め、蒸しタオルを作り、常温の水ともう一枚タオルを持って寝室に戻る。
さすがの兼近も体力を使ったせいか、おとなしくしていた。
「ちょっとだけ触るけど我慢して」
「え……?」
ウエットティッシュで腹に放出した兼近の精子を拭く。
「ちょっ、自分でやるって!!」
案の定、起き上がろうとしたから抑えつける。
「バカ、起き上がるなって言ったろ」
「だって、いくらなんでもりんたろーさんに…」
「いいからじっとしてて。気持ち悪いかもしれないけどすぐ終わるから」
ぐたっとしてるかねちんを持ち上げ、優しく拭いてやる。
「んん…っ…うっ…」
「ゴメンな、すぐ終わるから。
ハイ、おっけー」
「すいません…」
「あたりまえなの、大変だったのはおまえなんだから」
頭を撫でると照れてるのか恥ずかしいのか、視線を外されてしまった…可愛いヤツだな、ほんっとに。
「かねち、ちょっと腰浮かせられるか?」
「こう…?」
「うん。熱くない?」
兼近の腰の下に蒸しタオルを置く。
「大丈夫です…」
これでアフターケアーはOK……じゃない、肝心なチェックをしてないっ!!
「かねち、ちょっとゴメン」
兼近の脚を開き、扉をチェックする。
「えっ…!?えっ!?なんすか!?!?」
「よし、大丈夫」
完全ではないけどちゃんと自力で“戸締り”できそうな感じだ。
これがいつまでも開きっぱなしだと本来の排泄機能に異常をきたす。
素っ裸の兼近に布団をかけてしばらくはダウンタイム。
「大丈夫か?どっか痛いところとかある…?」
「大丈夫です…」
「トイレとか平気?」
「うん…」
兼近は両腕だけ布団の外に出して視線は天井の一点を見つめてる。
「りんたろーさん…」
「何?」
「俺さ……」
「うん?」
「俺…俺…」
天井を見つめたまま、兼近の嗚咽が秒針の音と共に響き渡る。
「うん、大丈夫だよ、落ち着け、ゆっくりでいいよ」
震えてる兼近の手をギュッと握る。
汗をかいてるのか、少し湿っぽい、鼓動も伝わってくる。
「うっ……」
「無理すんな、ゆっくり自分のタイミングでいいから…な?」
おでこに軽くキスをして親指で涙を拭きとる。
兼近は“はぁぁ…”と意を決したように大きく息を吐き出した。
「俺、今、めちゃくちゃ幸せだからっ!!!」
一瞬、間を置きニコッとピンク髪のエンジェルスマイルが俺の脳髄を攪乱させた。
ん………?????
な……え………はっ………?????
鳩が豆鉄砲喰らう以上の衝撃って何だろうか……
鷲か?鷹か?
いや、そっちじゃねーだろ…
豆鉄砲じゃなくてマグナム44とか…??
いや、それただの狩猟…って違うか…
どーでもいいし、なんでもいいわ…とにかくロケットランチャーで吹っ飛ばされたのは鳩でも鷲でも鷹でもなく俺だったという事実と、36のオッサンが初恋を思い出して胸が絞めつけられ、ファーストキスはレモンの味というけれど実際、今はすっぱい胃液のような唾液に打ち負け、今度は本当に目の前の天使を犯してしまいそうな衝動に駆られたが、ゴクリと呑み込んだ唾液で我に返った事実にさらに脳髄を混乱させた。
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