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人と悪魔と天使と神(1)
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この世界は3つの世界で構成され成り立っている。
お互いがお互い過干渉せず侵略せず放棄しないことで均衡が保たれている。
しかしその均衡はとても不安定なもので実に繊細なものである。
度々壊れかかった均衡を直すのに犠牲を払い無駄を強いて皆が努力しまた均衡が保たれる。
地上と言う場所は主に人類生きとし生けるものの世界であり、善と悪が混同し欲が巻き理性によって秩序が保たれている。世界で一番不安定な場所であり、世界の均衡を脅かす空間である。しかし世界の始まり、2つの場所を作った真祖の世界はここ地上である。
天界に住む者は善と神の教えに従う天使とその神である。
日がかげることなく明るく清潔な純粋な場所。汚れなきその場所では生き物が生命を紡ぐ手段なく、浄化された空間では肉体を離れ魂まで無へと昇華されてしまう。何も無い純朴な場所は善に染まりその教えを地上へと注いでいく。善と神の教えを慕う天使は条件さえ整えば地上の出入りを許され、善人の魂を集めては神の世界に昇華する。
魔界を渦巻くのは本能と欲望。排他的自己主義であり、皆自己の私欲のみに従う。それでもやはり均衡というものは成り立っている。強きものが制する絶対的弱肉強食。地上よりも厳しくはあるが統制は測れており、今は4区画に別れそれぞれの役割を果たしている。地上から流れ出る悪を受け止める器として現れた世界は限りなく一方通行。地上より向かうことは出来ても出てくることはさぞ困難を極める。
それぞれの世界がそれぞれの均衡、役割を果たすことでバランスが取れている。
しかしこの世には不浄にもそれを許さんとする不届き者はいくらでも現れる。
その矢先にできた存在がセジェスタと言うまがい物。人でもなければ天使でもない、無論悪魔にもなりきれない半端な人間を作ってしまった。
魔界でも天界でも彼を消そうとするものは現れたが、その度に魔界の王によって消されてきた。今では誰も彼に手を出さず密かに見守っている。当本人とは言うと特にどちらの世界に行くわけでもなく、地上で特に騒ぎも起こさず暮らしている。
地上では知るものの数は少なく、人の為にと地上の防衛軍の少年と共に行動してる。
少年はセジェスタの存在については理解しており、彼はセジェスタを1人の人として認識している1人である。防衛軍に配属されてはいるものの力自体は強くなく、魔法も使えなければ武器も使いこなせれない言わば約立たず。
しかし、セジェスタと行動を共にしてるた強者として扱われているが、仲のいい知り合いなんかは噂通りでないことを知っている。それになんだか勝手に上司が昇格してくるもので困っているのが事実。それでも言い出すタイミングを失い、仕方なく現状を飲み込み彼なりに頑張っている。
配属されているところはあるもののほとんど遠征で居らず、余計に噂が噂を重ねて積もり積もっていく始末。
今ではセジェスタがいないと自分の身を守るのも危うくなってきている。
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