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最終章
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「────んっ・・んふっ・・」
悠叶は迅鵺の唇を貪るように口付けると、シャツを脱ぎ捨てた。
悠叶の逞しい上半身が露になって、獣を感じさせる程の男臭さに、迅鵺は胸をトキメかせる。
「迅鵺さんっ・・すいませんっ、俺、余裕ないですっ・・・」
悠叶はそう言うと、たがが外れたように迅鵺の身体を求めた。
自分では抑えきれない程の欲情に、恐怖が無い訳ではない。
迅鵺が許してくれたとはいえ、心とはそう簡単なものではないのだ。
それでも、我を忘れてしまいそうなくらいの滾る興奮を悠叶は迅鵺にぶつけた。
「──────あ"っ・・!」
迅鵺は、自分の首の痛みに思わず声を上げる。悠叶が噛み付いたからだ。
「────すみ"ません"っ・・ごめんなさいっ・・」
悠叶は、泣きながら謝る。それなのに、痛みで顔をしかめる迅鵺の表情に興奮を抑えきれない。
悠叶は、どんどん気持ちを昂らせ呼吸も苦しそうに荒くなっていく。
「────だからっ・・いいって言ってんだろっ・・ほらっ、俺を滅茶苦茶にしたいんだろっ?」
迅鵺は挑発するように言うと、悠叶の左手を自分の首へと当てがった。
「────う"っ・・ぐっ・・」
悠叶は荒い呼吸を繰り返しながら、徐々に迅鵺の首に当てがわれた左手に力を込めていくと、苦しそうな迅鵺の表情が、まるで媚薬の効果でもあるかのように下半身が疼き、背徳的な悦楽を隠しきれないといったように上唇を舐めた。
「はあっ・・はあっ・・迅鵺さんっ・・」
迅鵺の首を締め付けたまま、苦しそうに開かれた迅鵺の唇から舌を滑り込ませ、容赦のない愛撫をする。
迅鵺の寝室には、苦しそうに漏らす迅鵺の呻き声と、迅鵺の口内を犯す厭らしく鳴らす舌と舌が交わる音。そして、悠叶の熱い呼吸音。
「────う"ぅっ・・うぐっ・・」
首を絞められて上手く呼吸が出来ない上に、口内まで犯されて、迅鵺の口からはだらしなく涎が垂れ流しになっている。
限界を迎えた迅鵺は、口内に侵入している悠叶の舌になんとか噛み付いた。
突然の舌の痛みに慌てて顔を上げた悠叶は、迅鵺の首にあった手も離す。
迅鵺は、沢山の酸素を求めて一気に空気を吸おうとするけれど、あまりの苦しさに噎《む》せてしまい涙目になりながら、何度も咳き込んだ。
「と、迅鵺さんっ、だ、大丈夫ですか!?」
無我夢中になって、加減を忘れてしまっていた悠叶は、早くも後悔の念に駆られて、慌てて迅鵺に声を掛けるけれど、言葉の代わりに蹴りが飛んでくる。
「────うわっ!」
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