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2-②
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「うひゃひゃひゃっ『俺の春日ちゃん』てッ、腹痛ぇ!良かったな旭、うひゃひゃひゃッ」
「うっさい悦郎ッ!つーか元凶め、お前のもんでもないわっ。罰ゲームかなんだか知らないけどな、ふっざけるのもいい加減にしやがれ」
なにがそんなに楽しいのか悦郎にバシバシ痛いぐらいに肩を叩かれて笑われて、渦中の人が現れたと教室は最高潮に騒がしくなる
そんな中でも変態こと佐久間は、周りの状況なんて気にする素振りすら見せず
ツカツカと歩いて来たと思えば…
「おいッ、お前!早く離れろって羨ましいっ!
言っとくけど、俺と春日はラッブラブでお前が入る隙間なんかこれーーーっぽっちもない、分かったか!」
悦郎に向かってビシッと指を刺した
空いた口が塞がらないとはまさにこの事と思わずにはいられない
ラブラブ?
いや、昨日初めて会話したのに?
教室もいつの間にか静かになっていて
ぜいぜい…と息巻く変態の息だけが響き渡る
そんな中、堪えきれなくなった笑いが横から聞こえ…
「うひゃひゃひゃ、こいつおもしれ〜ひゃひゃマジ笑える。くっくっ…そ~そ~どちらかというと俺は、夏くん君の味方だし」
腹の底から笑う悦郎が、これまた悪い顔をしてニヤついていた
「「は?」」
こいつ何言ってんだ?と思ったのは、俺だけではなく、佐久間もだったらしい
声が重なる
そして、何かとてつもなく嫌な予感がする
今までの経験上、俺にとって良くない事が…
「いや~、幼なじみとしては旭の良さを分かってくれる人が現れて、嬉しい限りなんだよ。これから夏くんとは長い付き合いになりそうだし、これお近づきのしるしとして…」
そう言って悦郎がポケットから何かを取り出し佐久間に、はいっと言って手渡した
紙?
いや写真か?
「俺は物で釣られたりしな…え?これー…ッ、ッ!」
訝しむ佐久間が写真らしい物を見たその直後、硬直する
すぐさま佐久間の顔が真っ赤になり、さらには鼻血まで…
「え?え?お、おい悦郎、何渡したんだよ?」
「あ、夏くん。データでも欲しかったら言ってね」
「え!欲しいッ」
その言葉に反応して、パッと顔を上げ目を輝かせている
鼻血を垂れ流してはいるけど、イケメンには変わらなくてビビる
しかも、当人は鼻血も気にならないぐらい悦郎から貰った物に夢中で、うっとりしている様子に興味が湧く
だから…
「な、なぁ…悦郎から何貰ったんだよ?ひっ!!!お、おま、お前これッ」
佐久間の持つ物を覗き見て、後悔した
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