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6-①
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密室現場
■■■■■■■■■■■
昼休み中
お弁当を食べ終わりまったりとしている中
「おーい、今日の日直いるか?」
社会科の吉村が教室に入ってきた
「…はい、俺です」
日直と言われて返事はしたが、きっと良い事ではないなと想像する
案の定…
「お、春日か。次の授業で世界図使うから準備室から持って来てくれ。あっ、かなり重いから誰かに手伝ってもらえよ」
「え〝…」
面倒な事このうえない
タペストリータイプの世界図で、筒状に巻いているのを吉村が担いでいたのを見たけど、あれは相当な重量だったはず。
「これ鍵な。すまん、これから来客あって授業もギリギリになるかもしれん」
「え、ちょっ…」
「今度ジュースぐらいは買ってやるから、よろしくな」
有無を言わさずカギを手渡され
用件だけ伝え、さっさといなくなった吉村
その吉村の背中を遮るように、目の前に現れたのは…
「俺、俺、俺!一緒に行こー、春日!」
笑顔を振り撒き、デカい図体なのにさらに飛び跳ね佐久間がアピールしてくる
ウザくて仕方ないけど、善意でもって手伝ってくれるのは本当有り難い
だけど…
「…いや、いい。お前に手伝って貰うぐらいなら、一人で行く」
それを上回るぐらいに
変態と一緒というのがとにかく嫌だ
ひっきりなしに擦り寄ってくるその態度に寒気がするし、前ほどでは無くなったがやっぱり視線が痛い
今も男子からは面白がられてニヤニヤと好奇の眼差しに、反対に女子からは何故、男のお前が?という嫉妬を含んだ白い目で見られる
「照れなくていいから、いいから。時間も無いしほら行こう春日ッ」
「あ、おい鍵ッ」
そんな周りの様子をまったく気にしない佐久間は、
勝手に俺の手から鍵を奪い先陣切って歩き出す
無視したいけども…
(日直の俺が行かないとなると、それはそれでダメだろう…)
深いため息をつき、仕方なく佐久間の後をついて行く事しか出来なかった
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