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9-②
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そして今、俺の隣には女の子が座っている
カラオケの部屋に男子は俺に声を掛けてくれた伊藤と他に2人を交えた4人、そして可愛い女の子が同じく4人
最初は緊張していたのもあったけど、歌い始めてから徐々にと和気あいあいと、良い雰囲気になった
学校は違うが塾が一緒で、そこで話すうちに皆んなでカラオケに行こうとなったらしい
そんな所に運良く俺も入れてもらったけど…
(やべっ、めちゃめちゃ楽しい)
時折、触れ合う肩や手
女の子が動くたびに、甘い香が鼻をくすぐる
曲の最中、話し掛けられれば聞こえにくいからと、自然に顔を寄せてくる女の子に、心臓がバクバク打ち付ける
「春日くんは次何歌うの?」
「お、俺?えーと、今映画の主題歌になってるやつでー…」
「あ、私もその曲好き!サビの部分なんかつい口ずさんじゃう」
「え?お、おお、俺も同じ!この曲いいよねッ」
嬉しくてつい声が大きくなっていた
そんな俺の様子を見て、隣に座る子が笑顔でクスクスと微笑んでくれる
この曲知ってる?この曲もカッコイイよ、そう言いながらスマホを見せてくるその子の腕にピッタリくっつく俺の体が熱くなる
(うわぁああ、ヤバいヤバい柔らかいッ!)
女の子とこんなに楽しく話した事無かったかも知れない
ちょうど伊藤が歌い終わった時に、はいっとマイクを差し出される
そして…
「ねぇ春日くん、これ一緒に歌わない?」
可愛い笑顔につられるように立ち上がった俺が、そのマイクを受け取ろうとした時
ガガンッ
と、叩きつけられるようにして開いた扉の音に
体がビクつき、マイクが床に落下した
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