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9-⑤
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殴りたいっ
でもすぐ横にいる女の子にぶつかると思い、手を出せない
そんな状況を知ってか知らずか、俺からの反撃がないのを良いことに、佐久間の手が太腿に伸びていく
「春日って敏感だよね。前の時も耳触ると気持ち良さそうだったけど…」
「こ、この変態、触るんじゃねぇ!」
「顔真っ赤にしちゃって、可愛いッ。ねーねー、それって俺が触るとまた勃っちゃうから嫌なの?」
勘違いも甚だしい
変態に罵声を浴びせようと口を開こうとしたして、部屋が静かだと気がついた
痛いほどの視線も肌に感じ
恐る恐るその先へ目を向けると…
(ッ、!!!!)
全員の目が俺と佐久間を向いていて
トドメとばかりに、ニヤニヤしたあの男が口を開く
「うひゃひゃッ、なんだやっぱりあの時、授業サボって旭と夏くんエッチな事してー…」
「ねぇーーしっ!ち、違ーーぁうッあれは事実無根だって言ってるのに」
「で、実際のところ夏くんどうだったの?」
「ん?春日ちゃんの?ガッツリ勃ってたよ。ファスナー下げづらかったし。
だから俺、擦ってイかせてあげたかったのに。あと舐めたかっ…」
「ちっげぇぇぇぇ!!!」
女の子も居るのになんて事を。
そんな必死に反論する俺の俺の腕を静止するかのように、佐久間が掴んで…
「とにかく春日は連れて帰るから」
「はぁああ!?誰が帰るかッ離せっ!」
「あれ〜旭、今日確かおばさん出掛けるから早く帰らないといけなかったんじゃない?」
「え?あ…ヤベッ、忘れてた」
「じゃあ俺と一緒に帰ろうね、春日!」
ハッと
気が付いた時は遅かった
「げっ!やめろっ、離せ」
「春日ちゃ~ん、デートして帰ろッ」
「で、で、デート!?し、しねぇしっ、だから離せってぇえええ」
佐久間は暴れる俺をいとも簡単に押さえつけ、ズルズルとカラオケから連れ出し
くしくも帰らないと行けない事になったとは言え、その後もベッタリとくっつく変態を剥がす事に苦労し
そんな様子の俺達を見た人達の興味津々という視線に精神的苦痛をともない、帰宅
帰宅したらしたで、激怒りの母が待ち構えているという散々な目に遭い
俺の初合コンは変態のせいで見事に失敗に終わった
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