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23話
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机をくっ付けたまま、成田くんは僕に耳打ちする。
「 なぁなぁ、今日は屋上で食わない? 」
「 え?いいけど…どうしたの? 」
まだ少しそわそわした様子で、楽しそうな姿。
板書しながら話に耳を傾けた。
「 いや〜、ほら。桜が弁当つくってくれたみたいだし。他の奴におかずとか取られたくないしさ。」
なんて、成田くんにとっては何気ない一言だったかもしれないけど。
不覚にもキュンとしてしまって。
言った本人の成田くんも、少し恥ずかしそうにはにかんだ。
お互いに照れ合う奇妙な授業時間。
朝よりもそわそわしている成田くんを見るのは、なんだ楽しかった。
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