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24話
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お昼の時間になると、待ちきれない様子の成田くんがいち早く席を立った。
「 桜、そらりん、昼!早く行こ! 」
次の授業の教科書やノートを準備していた僕と宇宙に、瞳を輝かせる成田くんが嬉しそうに声を掛ける。
僕より少し早く準備を終えた宇宙が、呆れた表情でこちらに向かってきた。
「 分かったから、ちょっと落ち着きなよ。」
「 落ち着いてられねぇの!桜、はやくはやく! 」
半ば無理やり僕の腕を引いて、屋上へと駆けていく成田くん。
廊下を走る三人を珍しそうに見つめる周りの目や、走るなと怒る先生。
成田くんと一緒にいると、いつも新鮮な気持ちになれる。
いつの間にかみんなで笑い合いながら、屋上の階段を登った。
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