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4話
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たくさんの少女漫画を読破してきた僕。
転入生と聞いただけで、脳内妄想が止まらない。
どんな人なんだろう、仲良くなれるかな。
爽やかでかっこいい人かな、それとも意地悪な人かな。
そもそも男の人なのかな、女の人かな。
「 ………ら、……くら、桜!! 」
僕の頭の中を覗いたのか、それとも察したのか。
呆れたような表情の宇宙が視界いっぱいに飛び出してきた。
「 わぁ!びっくりした…。」
「 びっくりしたのは俺の方だよ、また妄想してた?急に静かになるし、何回呼んでも気づかないし。」
「 ご、ごめん!気づかなかった…。」
早く行こう、と僕の手を引いて歩き出す宇宙に、僕も小走りでついていく。
なんだか申しわけなかったけど、また僕は宇宙に怒られるまで妄想の世界に浸ってしまった。
転入生、どんな人なんだろう。
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