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★君のぬくもりのあとに (渚Side) 2
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「風邪引くっての……」
起こさないようになるべく音を立てずにベッドに近づくと、その顔を覗き込む。
深い海を思わせるような蒼い髪が少し乱れていて、指先で優しく触れた。
普段からは想像がつかない子供のような幼い寝顔に思わず笑みがこぼれてしまう。
(寝顔、かわいい……)
自分でも不思議なくらい自然とそんな感想が出てきた。
胸の奥がきゅっとなるような感覚があり、気がつけば俺は荒玖に顔を近づけていた。
無性にいま、荒玖とキスしたい。
寝ている相手にそれはマズいとわかっているのに、胸の奥にあるこの感情の意味が知りたくて。
少し開いた唇にそっと自分の唇を触れさせた。
「ん……、んん……、っは、ぁ……」
ただ触れ合わせるだけの口づけ。
荒玖と身体を重ねていた時にしたものとは全く違う穏やかなもの。
たったの数秒ほどのことなのに、とても長く感じた。
ふわふわとするようなこの幸福感のようなものはなんだろう。
苦しいのにもっと触れたいと思う、この胸の痛みは、なんだろう。
「……荒玖、……っ」
後ろが、疼く。
今日、初めてしたばかりでまだ痛いのに。
荒玖の名前を呼んだだけなのに。
体が反応するように熱をもち出した。
俺はベッドから離れてソファに寝転ぶと、ズボン越しに自分のモノに触れた。
「っは、ぁ……っ」
少し荒い息が出てしまって手で口元を覆う。
(ダメだ。すぐ隣に、荒玖がいるのに……)
そうわかっていてもやめることが出来なかった。
ズボンと下着を太ももまでずらして、膨張したソレをそっと手のひらで包んでからゆっくり上下に動かす。
「んっ……、んんっ……」
自分でこんな事をするのは初めてで、どうしたらのいいかわからず、荒玖に抱かれた時にされていた感覚を頼りに、動かすスピードを速くしたり緩くしたりを繰り返した。
「あ……、っう……、荒玖……」
おかしい、とわかっていても自分の意思とは裏腹に、手は快感を求めて膨張したソレを擦り上げる。
そうしているうちに少しずつ気持ちよくなるやり方がわかってきて、緩急をつける動きが自然に早くなっていく。
先から出てきた液が手に垂れて、扱く度に、ぐちゅぐちゅ……と卑猥な音を立て自分の口からも情けない声が漏れる。
起きたらどうしようという不安と、やめたくないという願望がせめぎ合い、次第に快感に塗りつぶされていく。
「荒玖……、荒玖……荒玖っ……」
胸が苦しくて、涙が溢れた。
身体が寒さを覚えるように震え、名前を呼ぶ度に頭の中が真っ白になっていく。
そうしているうちに腹の底が重くなり、先ほどと同じ何かがこみ上げてくる感覚を覚え始める。
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