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★積極的な君の本音
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腕の中の渚をそっとベッドの上に降ろしてそのまま覆いかぶさると、その唇に自分の唇を重ねて啄むような口づけを交わす。
「ンっ、ちゅ……っ、んぅ……っ」
渚は嫌がることなく受け入れてくれて、むしろ俺を求めるように自分から唇を押し当ててくる。
なんで?という疑問と嬉しいという気持ちが心の中でせめぎ合い、やがてそんなものもおずおずと遠慮がちに自分から舌を絡めてきた渚の行動によって霧散してしまった。
「ンんっ!? んぅ……っ、ちゅっ、んっ、ふ……っ」
一瞬驚いて舌を引っ込めようとして思いとどまり、ゆっくりと渚の舌に自分の舌を絡めていく。
唾液が混じり合って口端から涎が伝い落ちたが、気にせずに口の中で粘膜を触れ合わせた。
「んんっ、ふっ……ちゅ、ぢゅる……っ、んふっ、荒玖……ぅ、んっ……、ちゅっ、んぅ……っ」
舌で渚の歯列を内側からなぞって、もう一度舌をすくい上げるように絡めて唾液の交換をしていく。
息をするのも忘れて貪るように渚の舌と自分の舌を絡ませていたことで酸素切れになり、俺たちはようやく触れ合わせていた唇を離した。
「っは、ぁ……、はぁ……っ、渚……」
名残惜しそうに糸を引く唾液を見つめながら、俺は聞くべきではないと思ったのだがどうしても気になってしまい、恍惚とした表情でこちらを見つめる渚の頬に指先で触れながら問いかけた。
「……今日、積極的じゃないか? どうした……?」
俺の言葉に紅潮していた渚の頬が更に赤みを増す。
そのまま、すい、と視線を逸らすと少し怒ったように眉を顰めてからボソリと小さく呟いた。
「仕方、ないだろ……したかっ……たんだもん……」
渚の言葉に俺の脳が一瞬停止した。
(今、なんて言った? え? うん?!)
意味はわかっているのに意味がわからず俺は視線を泳がせる。
「……したかったって……何を……」
「〜〜っ!……キ、スに……決まってるだろ……っ! いちいち言わせるなよ……っ」
これでもかというほど真っ赤になりながら頬をふくらませる渚の言葉を頭の中で反芻してから、嬉しさで顔がにやけそうになるのを必死に堪えた。
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