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★伝えられる思い
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「ううん……もう、いい。こんなこと言うともっと恥ずかしいけど……気持ち、よかった、から……今回は、許す……」
その言葉にほっと胸を撫で下ろした。
良かった……。
今度からはちょっと気をつけないと……。
そう自分の中で深く反省した。
「荒玖……」
渚が俺の名前を呼ぶ。
その声が、とても儚く聞こえて。
俺は目の前に横たわる渚の蒼い瞳を見つめ返した。
「俺も、荒玖のこと……好き、だから。大好きだから……」
頬を紅潮させながらもそんな可愛いことを告げてくる渚に、泣きそうなほど嬉しくなった。
中に挿れたままその体を掻き抱くように抱きしめる。
そのまま柔らかい唇に自身の唇を重ね合わせた。
深く深く舌を絡ませ合いながら、お互いの口の中を味わう。
今までは「好き」という言葉一つ伝えることが出来なくて、その二文字を渚の口から聞くことなんて一生あり得ないと思っていた。
だけど、いま目の前にある現実はそれを覆すもので。
幸せすぎてどうにかなってしまいそうなほど嬉しかった。
「ちゅ、んぅ……っ、は、ぁ……っ、荒玖……あの……」
名残惜しく唇を離すと、渚が言いづらそうに視線を彷徨わせる。
その理由は俺が一番わかっている。
「その……またおっきく、なってる……」
「あー……まぁ、好きって言われたり、キスしたりしてたら、そりゃ……」
だけど、流石に渚の身体がキツイんじゃないかということが気になってしまい、後は自分で処理するために俺は中から自身のモノを引き抜こうとした。
そんな俺の体を渚が足でぎゅっと引き寄せて首に腕を回したことで、身動きがとれなくなってしまう。
「荒玖……いいよ。荒玖が満足するまで、付き合う。だから、もっと俺のこと、愛して」
「……渚」
「今まで伝えられなかった分、たくさん好きって言葉にする。荒玖、好きだよ。大好き」
「あぁ……俺も好き。大好き。もっと渚とこうして繋がっていたい」
「うん。今日は、荒玖の好きにして。俺が全部受け止めてやるから。ほら、おいで」
優しい声に誘われるままに俺はもう一度ゆっくり腰を動かし始めた。
そのまま俺と渚は長い長い夜を、何度も何度も体を重ね合って過ごした。
夢のように温かくて、今までで一番、幸せな夜だった。
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