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La・Ruche
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レグルシュは深い溜め息を溢すと、宇野木と一緒になって壊れたものを片っ端からゴミ袋に入れていく。
千歳に約束した通り、ユキも大人達を手伝おうとする。
「危ないから別の部屋に行け」
「ユキも手伝う……」
「……手伝う? お前がそんなに素直だなんて、今から隕石でも降ってきそうだな」
嫌味ったらしく言うレグルシュを、宇野木は「まあまあ」と宥めた。
「ユキくんに意地悪しないであげて。これからはいい子にするって、和泉さんと約束したみたいだよ」
「信じられない」
片付けを終わらせ、夕飯はピザを四人前とった。
宇野木はそのまま家に残り、千歳の代わりにユキの面倒を見ると言った。
「バイトもお休みをいただいているのに、シッターの仕事まで……」
「バイトはもともとシフトがなかったでしょ。掛け持ちで大変なんだから、オフの日つくったほうがいいよ。今日は和泉さんを休ませてあげよう! ねー、ユキくん?」
ユキは宇野木の隣で、借りてきた猫みたいに大人しくしている。
「ちいいぃ……」
千歳の足にひしと抱きつくユキは、悲しげに名前を呼ぶ。
宇野木は「何だか俺が悪者みたいだね」と苦笑して、ユキを寝室に連れて行こうとする。
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