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料理研究部
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外では先輩方が部活動の勧誘をすでに始めていて、さすが、部活動が強い
と有名な高校だけあるな、そう思う。
別に用事があるわけでもなく、ふらふらと校内を歩いていると、
「ねえ君、料理に興味ない?」
そう知らない女の人に声をかけられた。
料理は好きだ。
自分が作った料理で、家族が喜んでくれるのを見るのが楽しい。
そうか、この学校には料理研究部があるのか。
「はい。部活動体験って、やっていますか?」
そうきくと、その女の人はぱぁっと顔を輝かせた。
「来てくれるの!?うち、男子部員が少なくてつまらなかったとこなの!こっち、こっち!」
その女の先輩は僕の手を引っ張って、調理室に連れて行ってくれた。
「今ちょうど、入部希望者の人が来てるのよ。」
そう言って女の先輩が扉を開けると、そこには先輩含めて2人の男女がいた。
「紹介するわね。副部長の私、そして新入部員の星崎くん。」
新入部員?ああ、僕と同じ体験生なのか。
僕はぶらぶらと歩いていたから、もっと早く人が来ているのも納得できた。
「月宮星音といいます。よろしくお願いします。」
そう緊張しながら挨拶をすると、
「星音君ね!私は新井美月って言います!これからよろしくね!」
新井先輩はそういってニコッと笑った。
「今部長は勧誘で忙しくって、いないんだけど...実は料理研究部はうちらだけなの。人数が少なくて寂しかったから、二人とも来てくれてありがとうね。」
そう先輩が言ったのを聞いて僕は驚く。
いままでこの部活は二人だけだったというのか。
話を聞くと、去年まではたくさん先輩がいたらしい。ただ、先輩たちが卒業してから二人だけになってしまったという。
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