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不安
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「こんにちは。」
びくッ_
急に声をかけられて驚いてしまう。
後ろには新井先輩と、もう一人、部長の先輩がいた。
「部長の高西です!二人とも、来てくれてありがとう。これからよろしくね。」
高西先輩は、新井先輩と同じく元気な先輩だった。
その日は今後の説明と、入部届をもらってお開きとなった。
そのとき、携帯の着信音がなった。
どうやら僕のものらしく、鞄から取り出して画面を見ると、母さんからのメールが来ていた。
『今日は遅くなります』という文面に、『了解』と一言だけ返信して、電源を切る。
「じゃあ、また明日ね!」
先輩に見送られて、僕は帰路についた。
家に帰って、新たに携帯に加わった先輩と星崎君の連絡先を眺める。
このスマホに連絡先が追加されたのはいつぶりだろう。
そう考えていると、先輩とのラインにメッセージが来た。
「明日はさっそく放課後に来てくれる?親睦会をしたいと思ってます!」
そんな内容のものだった。
「わかりました」と短く返すと、「やったー!!」とすぐに既読がつく。
そのやりとりを終えると、僕は自分の部屋に行きベッドに寝転んだ。
入学式から一日経って、まだ1年生になったばかりだというのに、なんだか疲れてしまった。
これから先、どうなってしまうんだろう...そんな不安を胸に僕は目を閉じた。
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