アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
屋上でお弁当
-
次の日、僕は寝不足気味だった。
結局寝たのは真夜中だった。
湊が歩きながら僕に話しかける。
「お前が寝不足なんて珍しいな、悩み事か?」
「うーん、まあ、そんなとこかな」
湊はそれ以上聞いてくることは無かった。
でもそれで良かった。聞かれたら困る。
...なんで困る?
男にキスされたから?
それとも、
先輩のことが好きだから……?
いやいや、ない。
それは絶対にありえない。だってあの人はただの先輩なんだから。
それにしても、昨日のことは本当によく分からない。
先輩は僕のことをどう思ってあんな行動をとったんだろうか。
そして、僕もなぜいとも簡単にそれを受け入れられたのか。
これ以上考えても、答えが出る気はしなかった。
学校について、机につっ伏する。
「お前が元気ないの、なんかしおらしいな。」
そう言って湊が僕の頭をポンポンとする。
元気が無いわけじゃないんだ、でも周りからはそう見えるのかもしれない。
だめだ!入学したばっかで印象が悪くなっちゃう!
僕は自分を奮い立たせて、授業に望んだ。
昼休み、僕は気分を変えたくて、いつもとは違う屋上でご飯を食べることにした。
ここなら人がいないだろうし、ゆっくりできると思ったのだ。
しかしそこには先客がいた。
「お?星音じゃん」
先輩が先にいて、声をかけてきた。
「こんにちは」
僕は小さく挨拶をして、隅っこの方に行く。
昨日の件があるから、先輩を直視することが出来ない。
なんでよりによってここに先輩がいるんだ。
「おい、待てよ」
先輩が追いかけてきて、僕の隣に座った。
「なんですか……」
僕はうつむきがちに答える。
「別に何もしないって。飯食おうぜ」
そういわれて、先輩は弁当箱を開ける。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
25 / 58