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驚き
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スマホを確認すると、凛音さんからのメッセージがあった。
「了解。二時にそっち向かうわ」
...そっち?
どこに行けばいいんだろう。待ち合わせ場所が分からないよ。
時計を見ると、もう1時50分!
大変だ!
慌てて準備をして、家を飛び出そうとしたとき。
ピンポーン
家のチャイムが鳴る。
こんな時に誰だよ!
慌ててドアを開けると、そこには凛音さんが立っていた。
「よっ」
「え?」
僕は驚いた。凛音さんに僕の家は伝えてないからわからないはずなのに...
「り、凛音さん、どうしてここが...」
「いや、湊に聞けばわかるっしょ。」
そういうことか...湊、人にそんな簡単に他人の家教えちゃだめだよ...今回はいいけど...。
あ、そうだ。
クッキー、もってこなきゃ。
「あの、凛音さん、少し待っててください!」
僕は慌てて部屋に戻って、作ったクッキーを紙袋に入れて、玄関に戻る。
「お待たせしました!」
「よし、じゃあ行くか。」
僕は凛音さんと一緒に家を出て、歩き始めた。
いつ渡そうかな...ドキドキするな。
別にデートってわけじゃないけど、隣を歩く凛音さんを見るとドキドキする。
僕よりぐーんと高い背。
凛音さんには僕はどう写ってるんだろう。
...っていうか、どこに向かっているの?
「り、凛音さん?」
僕は凛音さんの服の裾を引っ張った。
「ん?」
凛音さんが僕を見下ろす。
「ど、どこに向かってるんですか?」
見つめられるだけで僕の心は限界だ。
「ん、ここだよ。」
凛音さんは顎で目の前のお店を示した。
『オムライスの店、「オムアンドクック」』?
なんでオムライスのお店に...
と考えてハッとして先輩を見上げた
「前食べたがってただろ。俺が連れていきたいじゃん?」
覚えていてくれたという事実だけで感動してしまう。
「凛音さん...ありがとうございます」
「おう。」
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