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罪の味
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気が付いた時にはもう何もかもが手遅れだった
今、目の前で起きている状況に思考は勿論、俺の全ての機能が停止した
ただの買い物帰りなはずだったのにこんな場面に出会すとは
「…っあ、ん、ッ、ぁ、ああ…っ」
「ッ、ん、ふぅ…っ、う、っ」
まだ昼間だと言うのに人気のない薄暗い路地裏に、ぐちゅ、ぐちゅ、っと体液の混ざる卑猥音と肌と肌がぶつかる乾いた音が響く
「あぁっ…冨岡さっ、っあん!」
「っ…あまり声を出すな。こんな所を誰かに視られでもしたらどうする……っん、」
「ご、ごめんなさ、っふ、くゥん…はぁ、はぁ、っ」
壁に手をつかされて後ろから獣のように激しく突かれて犯されている少年
吐息混じりな甘い声が駄々漏れで雑な攻めに喘がされているのは俺が気に入って目を掛けていた奴だった
羽織だけはかろうじて肩に引っ掛かってはるが、下半身は靴しかはいてなく、後ろからガンガン突いて貪る鬼畜野郎は袴と下着をずらしただけ
「はぁ…お前のココも随分と俺の形に馴染んできたな…」
「あっ、ん、…あ、アナタのしか、挿入れてない、から…」
「当然だ、…他の奴ので穢れた躯を抱くのは御免だ。はぁ…っ、あ、そろそろ、んっ、イくぞ…!」
善逸の細い腰を掴む手に力が籠って冨岡の腰の動きが早くなる
互いの快楽の為…じゃなく、ただ喰ってる側の冨岡が自らの欲を満たす為だけの一方的な行為のように見える
「くっ、ダメだ…出る…ッ、んぅ」
「あっ、あぁっん、んぁ、あああ!」
冨岡の熱く滾った精がアイツのナカに、善逸のは壁や地面にビチャビチャと垂れる
特に余韻に浸る事もなく懐から手拭いを取り出し、ぬる、と善逸から自分のを引き抜いた冨岡は手早く処理をして袴を直した
「では、そろそろ俺は炭治郎の元へ行く。お前も誰か来る前に帰れ…また近いうちに連絡を寄越す」
替えの手拭いをぐったりしている善逸に放り投げるなり冨岡は何事もなかったかのように去って行った
「はぁ……」
遠くなってく足音を聞きながら善逸の切なそうな溜め息が聞こえてくる
ヤるだけヤっといて放置か?なんて奴だ…許せない
それにあの野郎は竈門とデキてたはず…それなのに何でコイツと?
「誰にも見付からないうちに…俺も帰んなきゃ」
接点がなさそうだったから油断していた
遠目から物陰に隠れて一部始終を視ていた俺の存在には気付いていない
アイツとどういう関係なのか気になって仕方がない
ただ頭の中でその事実を信じたくない自分がいる
なぁ、冨岡はお前にとって何なんだ…?
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