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飯はオムライスを頼んだ 。
こどもが好きそうなものといえばオムライス 、 なんて幼稚な考えだったかもしれない 。
それでも猫は気に入ったようで 、 楽しみだと言った 。
「 りゅー 、 りゅう 。 」
「 ん? 」
名前を教えると 、 猫の鳴き声みたいに俺を呼んだ 。
何度か聞こえないふりをすると 、 わざわざ顔を覗き込んでピーピー呼んでくる 。
覚えたての言葉を繰り返し口にする赤ん坊のようだ 。
この短時間でかなり俺に懐いた様子 。
特別なにかをした覚えもないが 、 これはこれで可愛い 。
自分からは近寄るくせに 、 俺から触れると恥ずかしがるもんだから 、 やっぱりこいつは猫っぽい 。
この猫を可愛いと思う俺も 、 頭がおかしいのだろうか 。
出前で頼んだオムライスが届くと 、 より一層うれしそうに俺を呼んだ 。
初めて見た料理に興奮しているのだろう 。
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