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朝日に照らされて 、 目が覚めた 。
カーテンを閉めなかったからか 、 直に朝日が当たっている 。
もぞ 、 と身体を動かせば隣で唸る猫 。
ああそう言えば 、 と昨日のことを思い出した 。
気まぐれで猫を拾って 、 一緒に飯を食って一緒に寝たんだった 。
一足先に身体を起こして 、 ぐっと身体を伸ばす 。
布団の中で縮こまり 、 身体を震わせる猫の瞼がぴくりと震えた 。
「 みふゆ 、 おはよう 。 」
栗色の髪を梳いてやれば 、 くあっと控えめに欠伸をした 。
さらさらの髪が指に絡んで 、 なんだか心地いい 。
「 おはよ 、 ざいます? 」
寝惚けているのか 、 少し声が掠れている 。
誰かと朝を迎えるのは久しぶりで 、 少しむず痒い 。
だけど 、 なぜか嫌な気はしない 。
この猫は一緒に居ても不快なことはないし 、 本物の猫のようで愛らしい 。
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