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The Encounter that is Destined
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「ふぅ…。」
ホテルを出ると、すっかり日が落ちていた。
外泊届けを出した以上、何処かで泊まらないといけないが、ホテルを使うと金がかかりすぎる。
どうしようか、と駅前の公園のベンチに座って考えている。
そうすると、男でも女でも、ビッチな野郎が声をかけてくれるからだ。
「ねぇ、君いくら…?」
話しかけてきたのはおっさんだ。こーゆー奴は突っ込む側で、病気持ちの場合があるから危険だ。
「俺、タチなんだよね。おっさんがケツ穴振ってくれるなら突っ込んでやってもいいよ?」
そう言うと大体、罰が悪そうに去って行く。
突っ込まれる方が声をかけてくることは少ない。
運が悪ければ泊まる場所がないという可能性もあるが、それは仕方ないな。
夜も老け、公園の時計は9時を過ぎていた。
泊まるところが見つかれば、そこで飯も貰おうと思ってたから、昼以降何も食べていない。
「腹減った…。」
独り言を呟く。人通りの多い公園は街と変わりのない騒がしさで、俺の声は掻き消される程に小さかった。
「じゃぁ、俺んちくる?」
そんな小さな呟きを聞きとって、俺に話しかけてきたのは俺と同い年くらいの青年だった。
「……。」
ついていっても危険がないか、それを見極めるには難しい相手だ。ホモではなさそうだった。
「警戒すんなよ、何もしねぇって。泊まるところねーんじゃねーの?」
男はそう言うともう一度、俺の家に来るか?と尋ねた。
見る限りではヤバそうなやつじゃない。もしヤバくなっても俺1人で倒せるような奴だった。
だから着いて行くことにした。
「うん。泊まらせて。」
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