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どう仕様も無い状況だったから、大人しく役員が来るのを待った。何かしらの説明があるはずだ、少なくともぶん殴られた分の説明くらいは。
待つこと数分、部屋の扉が開いた。
入ってきたのは会長、庶務、ヤッさん、そして最後に俯きながら入ってきた矢神だった。
「おう、気分はどうだ神城。」
ヤッさんがいつも通りのテンションで聞いてくる。
「まぁ、上々っすね!頭痛いけど!」
だから俺もいつも通りのテンションで返した。のに、それは会長がテーブルを蹴り飛ばすという事件にかき消された。
「…要、落ち着いてください。」
特に驚くことなく副会長が言った。俺は驚くどころの騒ぎじゃない。
なぜなら、この部屋の、今、蹴飛ばされたテーブルは、かなり高級チックな、多分俺1人じゃ持ち上げることすらできなさそうなテーブルをなのだ。
ちなみに、ヤッさんもちょっと驚いてた。
「黙れ…っ、神城…もう一度聞くが、テメェ、一体、どれだけの嘘をついたんだ…!?」
会長がブチ切れながらまた俺の胸ぐらを掴んだ。結局説明はないのか?
「おちつきなよカナちゃん、そんなんじゃ喋れなくなっちゃうよぉ?」
そういう庶務も、いつもの意地汚い笑みではなく、憎しみと怒りの視線を俺に向けている。
「どーゆーことだよっ!まじで意味わかんねー…っ!」
敬語も外して全員に言う。何かをした記憶がない以上、ここまでされることへの説明を聞く権利はあるはずだ。
そういうと、会長、副会長、庶務は口々に俺に罵声を浴びさせた。ヤッさんが止めに入る声も重なって何を言ってるか全くわからなくなった。
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