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最近あいつの様子がおかしい。3
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大雅side
『好きな食べ物は?』
「餃子!!!!」
『じゃあ餃子作るか』
「え餃子って作れるの?」
『お前何も知らないんだな.....』
「.....これからわかるから」ムスッ
『はいはい、じゃあ豚ミンチとニラと玉ねぎ持って来て』
「はーい!!」
トコトコ.....トコトコ
『ありがとう.....ってこれバラ肉だぞ』
「...いっしょだよ」
『違うだろ.....』
トントントンジュー
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『.....なんとか出来たな』
「結構時間かかったね」
『誰のせいだと思ってるんだ』
「うるさいなぁ...早く食べよーよ」
『分かった分かった』
「いただきまーす!!」
『.....いただきます』
パクッ
「んー!おいしい!!」
『...あぁ。美味いな』
「えへへ...一緒に作るとおいしいね」ニコッ
(こいつ笑うと可愛いな.....」
.....ん?俺今なんて「今...かわいいっていった?」
『へ?』
やばい、声に出てたのか.....
『いや、今のはその』
やばい.....口が滑った
とにかく間違えたって言わないと
『今のはその...間違えただけ「ねぇ」
『な...なんだ』
「そんなこといわないでよ」
『!?』
「本心でかわいいって言ってよ」
『.........』
「....ばか」
『あ、おい待てって』
ガチャッ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
波留side
...何してんだろ
『...グスン』
あれ、涙が.....
...タッタッタッ
「あなたどうしたの!?大丈夫!?ってあれここ先輩の家.....」
誰この人.....
『.....ほっといてください』
「あっちょまってよ!!」
ダッダッダッ
「...行っちゃった」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
大雅side
ガチャッ
『あれ.....お前何してんだ』
「先輩...何泣かしてるんですか」
『いやそれは.....』
「早く追いかけてあげてください」
『いや.....』
「早く!!」
『.....ッ』
ダッダッダッ
「.....推しカプがまた1つ増えてしまった」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『.....ッ』
あいつは落ち込むといつも家から少し遠い公園にいる。
そこは小さい時俺と波留がよく遊んでた場所。
部活の大事な試合で負けた時も。仕事で失敗した時も。そして多分.....今も、あいつはあそこにいる。
ザッ
『波留.....!!』
「たいが.....?」
安堵と疲れが混ざりあって溜息が出る。
「なんで.....」
『なんで.....って、そりゃ逃げられたら追いかけるだろ...』
「だって...勝手なこといっちゃったし」
『はぁ.....』
「お...おこってる.....?」
『...怒られるべきなのは俺の方だ。悪かった』
「...え.....なんで.....」
『お前に一つ嘘をついたんだよ』
「.....?」
『.....お前は...可愛いよ』
「!?!?!?!?」
『.....そんなに吃驚するか?』
「だって.....いちばん欲しい言葉だったから」
波留は一頻り泣いたのか、目が腫れて充血した顔でふわりと笑った。
(.....幸せだ)
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