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今だけ君のお嫁さんにして※
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湯船に浮かんだ精液をすくって、排水溝に流した。肩で息をする竣の背中を達は撫でる。竣は一回射精したので、急速に性欲が減退する時間が来ている……はずなのに、ぎゅ、と達に抱きついて離れない。首に腕を絡めて、腰をすりつけて、ちゅ、ちゅ、と口づけをする。萎えた性器とまだ勃起したままの性器が、お湯の中で触れ合う。
達は戸惑っていた。竣が何を考えているのか分からない。ただ、張り詰めた性器が痛いほどに勃ちあがっていた。
「ねえ、竣ちゃん……僕、もう出そうなんだけど」
そういって、すがりついてくる身体を離した。竣はとろけた瞳で何かを考えるようにして……手探りでワセリンの配合されたクリームを取った。達は首をかしげる。竣はクリームを手に取って……そっと尻の谷間に手を伸ばした。達には何が何だか分からない。
「え? え、何でそんなところに塗ってるの……?」
達に男性同士の性行為の知識は皆無。お互いに射精して終わりと思っているのに、なぜか竣はその先を知っていた。いじられて真っ赤になっている乳首、濡れて艶めかしく光る肌、ぐちゅぐちゅという粘膜をいじる水音……種火が消えて冷めかけた浴槽の湯、達の身体が火照っていく。
「ンッ、分からなかったから、調べた……男同士はこうやってやるって、本で見てぇ……あん、あっ……ずっとやってた……!」
昼寝の時・一人で家にいる時・厠やお風呂に入った時・着替えの時……夫婦の営みの後にも。竣は自慰の傍ら、後ろをほぐしていた。最初は指の一本すら受け入れなかった所は、ずっといじっているうちにどんどん快楽を拾う場所へと変化していった。くぱ、と開いて指を飲み込み、もっともっととおねだりする、ふしだらな穴に。
指だけでは物足りなくなって、ついにこっそり張り型を使うまでになった竣。普段は真面目で固い男が、隠れて行う淫事。達は頭がくらくらとした。
今も竣は達に見られながら指を体内に入れて、ぐちゃぐちゃにかき回している。達に抱きつきながら、ぺろぺろと舌で唇を舐める。固く膨らんだ乳首を達の身体にこすりつける。耳元で悩まし気な甘い声を出す。もう達も限界だった。そんな達を竣は泣きそうな顔で誘う。
「ねぇ、いれて……たつるの、欲しい……今だけ、おれをたつるのお嫁さんにして……」
こんなの、我慢できるわけがなかった。達は竣を抱っこしたままそっと性器をあてがって、お尻の谷間の襞にこすりつける。くちゅ、くちゅ、と口づけをしている時みたいな音がした。
竣が頬を真っ赤に染めて、達の性器をそっと誘導して……腰を少し浮かせたのち、体内に飲み込んだ。
「あっ、あっ、あっ、入ってきたっ……ん、んっ……突いてっ……!」
「ン……しゅんちゃん、なか、ぐちゃぐちゃだね……!」
ぎゅ、と抱きつきながら身体を上下させて、必死に腰を振って、体内をかき回してもらおうとしている。
達もまた我慢できない。ちゅ、ちゅと吸い付いてくる襞を強引にかき分け、普段のおっとりさが嘘のように乱暴に奥まで叩きつける。
「んんーっ、んむ、ん、ん、ン! ……あっ、あっ、あ、あ、そこっ、そこ、もっとぉ!」
「はっ、はぁ、はぁ、しゅんちゃんっ……竣!」
夢中で唇を合わせながら、どん、どん、と突くと竣の口から苦しそうな声が漏れる。しかし唇を離すとそれはにわかに喘ぎ声に変わるのだ。竣の細い腰をがっしり掴んで上下に揺さぶる。竣の肉の落ちた足が達のほどよく筋肉のついた逞しい腰に巻きついた。ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぱんっぱんっ、という音が浴室に響いてこだまする。浴槽のお湯が動くたびにばちゃばちゃと跳ねる。
逸らされた胸。達は下からめちゃくちゃにかき混ぜながら、乳首を舐める。吸う。甘く噛む。
「あああああっ、だめっ、いや、だめ! あっ、あっ、ちくび、だめぇ……!」
「ここ吸うとナカが締まる……!」
「あ、あ、あっ! だってきもちいい……ちくび、すきっ……すきぃ……」
いやいやと首を振りながら、竣は恥ずかしい事を言う。舌でぺろぺろと舐めて、いじめる。唇で食んで、口の中でそっと吸う。乳頭を舐めながら、前歯でかりっ、かりっと噛んであげると、竣はもう抱きつきながら腰を振る事しかできない。
「あっ、あっ、噛んでっ! 吸って、なめて……やさしくして……」
それはまるで小学校の帰りに茱萸(ぐみ)を口に含み、ツツジの蜜を吸って、手を繋いで歩いた時みたいに。口に優しく竣の乳首を含んで、吸って、指を絡ませ合っている。乳首をいじめるたびに、竣の体内の粘膜が、襞が、悦んで達の性器を締めつける。
自分でずっと開発していた竣の体内は……お腹側に指一本押した所にある栗の実のような器官……前立腺も感じるようになっていた。達は無意識にそこを性器でぐりぐりと押しつけ、強く突いてやる。いつのまにか勃ちあがった竣の性器からぴゅ、と精液が漏れた。
「あっ、あ、あ、そこっ、そこすごいっ……すごいのっ、はぁっ、はあっ、おっきい……おっきいよぉ……たつるの、おっきいのでナカ混ぜられてるっ……あっ!」
「だめ、そんな事言ったら出るよ。ねえ……もう出してもいい……?」
「あっ、あっ、耳っ、耳噛まれてるっ……ん、んん、だしてっ……だしてぇ。だして……おねがい、だして……んんっ、んむっ!」
抱っこされて耳を噛まれながら、体内に達の性器を咥えこむ竣。腰をがくがくと揺らして、中出しを懇願する姿に……いよいよ達も限界だった。荒々しく唇を奪って、竣の奥を、こりこりとした前立腺を、突く。
「んっ、んっ、んっんんぅ……ん、んっ、あん、イクっ、イク、イッちゃう!」
「だす、だすよ……好き、好きだ……!」
達は愛を囁きながら、竣の体内に大量の精液を注ぎ込んだ。陰嚢と襞がくっついて、粘膜が真っ白なクリームの残滓を吐きだして、どく、どくと命の素が入れられていく。
すっかり冷めたお湯。二人の身体だけが燃えるように熱い。びちゃ、と湯船に精液がこぼれた。達が少しずつ性器を抜く。亀頭の先端からとろんとした液体が漏れて、外に出たとたんこぼれだす。とろぉ、と糸を引いて竣の体内から真っ白なとろみのある液体が出てきた。細い足を伝う、精液。
達は冷静な頭で湯船に性器を付けて洗った。射精したばかりなので触ると痛い。お湯に、たんぱく質の塊が浮かぶ。それをすくって排水溝に流す。あとで掃除をしようと思っていると、竣が目を閉じてちゅ、と唇を触れ合わせてきた。さすがに連続で射精はできないので性的な興奮はしないが……可愛いな、と思った。
それから二人でお風呂から上がって、目が見えづらい竣の着替えを手伝って身支度を整える。清潔な衣服を着せて、寝室の布団に戻った。すっかり湯冷めした身体を布団に横たえると、竣が手をひっぱって達も寝転がしてしまう。
二人でごろごろと猫みたいに横になって、じゃれあって休憩して……気が付くともう一回していた。今度は顔を見ながら。足を腰に絡ませて、首に手を回して達を求める竣。
夫婦が使っている布団で、間男を咥えこんでいる。いけない事なのに、あってはならない事、妻に対する裏切りなのに……竣の身体は淫らに火照り、無いはずの子宮で子作りをせがむ。
「あ、もっと注いで……いっぱいにして。ねえ、だしてぇ、だしてぇえ……」
顔を見て抱かれて、今度は四つん這いになって後ろから。発情期の雌犬のように腰を動かす竣。獣のように抱きつぶす達。
いけないことをしている自覚がありながらも、止められなかった。
禁断の関係、罪悪のすべて、妻子に対する重大な裏切り。
風にたなびく雲のたえ間から、漏れてくる澄み切った美しい月の光が……竣の青白い肌を照らしていた。
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