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SIDE01 中原疾風(なかはらはやて)
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次第に雲行きが悪くなり、俺たちは屋上をあとにした。
雨の日の午後は酷い憂鬱。
テンションなんていつでも低いのにそれの倍低くなる。
隣の席の燈真なんか俺に向かって消しゴムを投げつけていやがるんだ。
そして暇つぶしにでも携帯を見ると
某無料通話アプリ特有の緑の画面がでていた。
そこにはまた隣人の名前。
そういえばさっき着信あったっけ。返してないな。
”今日何時に帰る?’’
めったに来ないそんなメッセージ。
俺はそんな不意打ちな文章に少しだけ鼓動が高鳴った。
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