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SIDE01 中原疾風(なかはらはやて)
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授業がすべて終わって俺は携帯をまた見た。
”正門の前”なんて短文、本当に綾らしい。
俺は掃除当番をさぼり、走って正門へ向かっていた。
「なに息切らしてんだよ」
いつもの見慣れているしっかりと手入れされた黒い車のドアを
躊躇いもなくあけては、助手席へ腰かけた。
「なんだよ、なんでもねえよ」
ふんっなんて鼻で笑っては俺の頭をガシガシと触る俺の好きな手。
綾の手。
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