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SIDE01 中原疾風(なかはらはやて)
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こんなちょっとした普通のことでも幸せだなって思う
女みたいで口では言えないけど
だけど俺だって男だから、たまには行動で表してみる
俺はそっと綾に近づいては全く頭に入ってこないテレビに目を向けている
だけど俺は綾には勝てないんだ
俺の異変には即座に気づくから
「襲うぞ疾風」
いつもよりも低く迫力が増した声が俺の脳を支配する
そのフレーズが何度も何度も頭の中で繰り返されるから
たちまちショートしてしまう弱い俺
「疾風」
もう耐えられない
俺の一生懸命も綾には叶わないことを俺は知っている
俺は抵抗する事なく綾に委ねた
(2章につづく)
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