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SIDE05 我妻千尋 (わがづまちひろ)
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すると俺の感情は
一気に込み上げた
「………っズ…。」
「なにまじ泣きしてんだよ。
あぁ、俺が悪いのか。」
大和の大きな手が
俺の頭を包んでくれた
「ほんとに悪かった。」
「なんでいなくなったんだよ」
俺は
忘れようとしていた記憶を
掘り返してしまった
何年も昔の話しだし
もう会うことはないと思っていた人
大好きだった兄ちゃん
兄弟としてではなく
人として
異性よりも兄ちゃんが好きだった
兄ちゃんが俺の全てだった
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