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この友人は非常に酒が強い。
大して酔いもしないのに、一人で黙々と杯を空けている時は、大抵物思いに耽っている。
「どうかしたのかい。これみよがしにさ」
鷹鶴が仕事を終えて戻るまで待っていたのだろう。鷹鶴の部屋には宇宙の見えるラウンジ風の一角がある。一人になりたい時は、決まってこうだ。
「そんなに憂鬱なら、君の大事な子猫ちゃんのところへ行けばいい。それとも、あの子じゃ君の心は埋められないのか?」
「ハイドのことだ。あの子に話せるものか」
「ああ、そりゃ」
いくらなんでも、誘拐されて暴行を受けた相手の話を被害者に出来る訳がない。
「初めて会った時は、クロネよりも幼く無邪気であった。阿呆だがそこが可愛いとも思った。良い関係を築けていたと思ったのだがな。クロネもあんな風に変わってしまうのだろうか」
「そりゃクロートくんに失礼だろ」
鷹鶴はジャケットをソファに投げ捨て、向かいの席に腰掛けた。
「ハイドは君にだけ良い顔をしてた。気づかなかったのかい?」
「いや……そうだな。そうかもしれん。甘やかしすぎて、目が曇った」
「まあ、無理もないかもね。都合の悪いデータは改竄できちゃうんだから、あいつは。
でもね、蛍。クロートはハイドと違って相手によって態度変えたりしないよ。平等にシビアで、平等に警戒して、平等に油断する」
「はは……」
「彼のいいところは自分にも平等にシビアなところだ。それが弱点でもあるけど」
「……嘘つきは嫌いだと言われてしまった」
ひょっとすると、今回荒れているのはハイドウィッカーの件ではなく、そちらのほうかもしれない。
菊蛍は椅子の背もたれに肘をつき、頬杖をついている。足なども組んで。他人には見せぬ行儀の悪さだ。
「俺は嘘つきだ。自分に嘘をつき続けて生きてきた。今に嫌われる」
「みんなそうさ。自分を騙して生きてる」
菊蛍が勝手に開けたとっておきのいい酒のボトルに眉を顰めながら、鷹鶴はグラスに氷を転がした。
「あの子もそう。自分の嘘に気付いてないだけ。あれはただ、自分を否定されたのが悔しくて言ったんだ。
君は選ばなきゃいけない。あの子の成長を見守り巣立たせるか。それとも共に生きるのか。あれはいつまでも君の手元で大人しくしてないぞ」
「……巣立たせるのが最良であろう。先行きもない」
そんなに酷い顔で自棄酒しながら言うことか。
鷹鶴はグラスに唇を寄せ、苦い酒に笑う。
「君は確かに嘘つきだ」
***
マグロを卒業したい。
よく考えなくてもマグロはいかん。女だってマグロはどうかと思うのに、まして男のマグロはいかん。
だがしかし、俺には経験がない。知識は仮想次元でいくらでも仕入れられるが、練習なくして本番があるだろうか。
あ、ライブは終わった。アガりきった俺に蛍が何すんのかと思ったら、三十分くらいヨシヨシちゅっちゅされた。
めっちゃ気分上がった。俺って単純だな。
そんなことよりマグロだよ。
とりあえず仮想次元のトークルームに黒猫のアバターで潜入し、みんなの会話を黙って聞きまわる。色んなケースがあるもんだな。中折れに不感症、絶倫にED。ハゲはなんか違う気がするんだが。
「みなさん練習とかってどうやってますか」
ラウンジ風のトークルームで、話の途切れた隙を狙って話題を投げた。
「相手とすればいいんじゃないの」
カウンターに腰掛けたペンギンのアバターが丸い首をこちらに向けてくる。こういうところででも人と話したことないんで、どきどきしながら言葉を選んだ。
「向こうの気まぐれで遊んでもらってるセフレみたいなもんなんです。でも、経験がなくて殆どマグロで……」
「年上?」
「三倍か四倍は年上です」
「なんだそいつ、うまくやってんな。若いの捕まえて」
「凄い美人なんです。物凄くモテるし、いっぱい愛人いるみたいで」
「えー、君はそれでいいの?」
「俺は愛人以下だから。権利を主張する立場じゃない。でも、マグロだから嫌われるのは嫌だなって」
「まあ、それなら練習させてくださいとは言いにくいわな」
「だからって他の奴と関係持つと、君に興味失っちゃうかもしれないよ、そういうのは」
まあ、俺も他の奴としたら蛍と比べて勝手に凹みそうだし。
あーあ、どうすんだよ、こんなに蛍コンになって。本格的に捨てられる時がきたら事実を受け止められんのか。
匿名で相談するのは限界があると悟った俺は、悩んで悩んで団子になった末に最後の手段に出た。
「爺ちゃん。どうやって蛍喜ばせてる? もちろんアッチの話で」
「茶ぁ噴いた」
即レスありがとう。たぶん本当に噴いたんだろうな。
とはいえそれから間があって、
「なんじゃ、どうした」
「ハイドウィッカーにマグロだって言われた。悔しい。マグロやめたい」
「例の事件は大変だったな。無事なようで……精神的にも無事なようで安心したよ。やはりお前は強い子だな。
菊蛍は主導権を握るのが好きな奴だよ。いや、好きかどうかも知らんが、奉仕するのが彼のスタイルだ」
「じゃあ、俺がマグロだから嫌われたんじゃない?」
「嫌う? あやつが、お前をか」
「最近ご無沙汰。きっと俺に飽きたんだ」
「まずそれを本人に聞いてみなさい」
聞けたらこんなに悩んでない。あっさり「そうだ」と言われたら立ち直れない、勃起不全になる。
とはいえ、爺ちゃん相手にデモデモダッテ言う気にもなれず、話はそこで終わった。
次のリーサルウェポン。
「シヴァロマ殿下との性生活ってどうしてますか」
「茶ぁ噴いた」
なぜか志摩王子にも爺ちゃんと同じ反応をされた。
爺ちゃんと違うのは、志摩王子にも悩みがあって、人には相談できずに困っていたらしいところ。
「うちの婿どのは潔癖症だから、色々あって。それにお忙しいからお会いできても月にいっぺん……干上がるよ! 最初にごっつい調教器具使われただけにな!」
「え……志摩王子もですか」
「君も?」
「俺のほうは成り行きですけど」
これをきっかけに、俺と志摩王子はよく話すようになった。作業しながらボイスチャット。休憩時間にボイスチャット。
世の仲のいい友達はこうしてチャットーキーで他愛もない話をするって知ってはいたけど、初体験。楽しい。話すって楽しいんだ!
志摩王子が話上手だからってのもある。さすが、人脈と人柄でひと財産築いただけのことはあった。
「聞いてると、クロは自分から甘えてないんじゃないか?」
「だって、そんなことしていいか、分からない」
そもそも甘え方が分からん。
志摩王子なら何かいいアイデア持ってるかと思ったが、
「俺もわかんねえや」
わかんないのかよ!
「婿どのが潔癖症てのもあって、こっちからベタベタ触れん。にこにこして甲斐甲斐しくしてると婿どのから触れてくださる。そうじゃなかったら婿どのにむしゃぶりついて胸やら首やら舐め回したい。すればいいじゃん、出来るんだからさ」
「出来ないです。俺、蛍の何でもないもん。図々しく出来ない」
「遠慮してる間に他の奴に取られるぞ。
そーいやさ、菊蛍って鷹鶴とデキてんのか?」
マジで?
いや、かなり長い付き合いで、菊蛍も鷹鶴社長にだけは絶対の信頼を寄せてる節がある。鷹鶴社長が本命……ありえない話じゃない。
「根も葉もない邪推だけどな。クロは同人誌って知ってるか」
「どーじん…」
「既存の作品や実在の人物をモデルに妄想と欲望のまま恋愛やエロスを創作するという。
電脳ワーカー社は長年、鷹鶴社長と菊蛍の創作が多かった。カップリングって言うんだけど。
でも、ウィッカプールの一件以来、クロと菊蛍の創作が爆発的に増えたよ。クロはあんまり覚えてないかもしれないけど、ウィッカプールを出るまで菊蛍がクロに過保護だったから。三味線小僧人気出たしな」
「なんでそんな詳しいんですか」
「最初は妹を保護するために取り締まってて知った。婚約を機に婿どのと俺の創作が増えてド嵌りした」
ええ……俺と蛍を題材にした創作ってなんだよ。
仮想書籍で贈られてきたそれの中では、蛍と俺が恋愛してセックスしてた。セックスは実際のほうが濃厚だったけど、恋愛のほうが。
『愛しておるぞ、俺の可愛い猫』
こんなん言われたこと、ない!!
言われてみたい、と言えば言われてみたいけど、烏滸がましいというか有り得ないのはわかってる、でもやっぱ嬉し恥ずかし、恥ずかしい。
「俺がだいぶ華奢でチビで女顔」
「創作ってそういうもん。作者の絵柄によるよ、好みのやつ探してみたら」
マーケット教えられた。本棚にデータがずらり。金銭をとっていない作品投稿ギャラリーもあるらしく、物凄い量だった。もちろん、志摩王子や皇族には敵わないけど。敵いたくもないけど。
菊蛍はやっぱ人気あるんだな。あの顔だもんなあ。皇帝陛下や爺ちゃんとの本はない。そりゃヤクザと皇族は怖いもんな。ただ、ハイドウィッカーとの本はあった。そんなの見たくもない。存在するだけで吐き気する。
なぜか俺とハイドウィッカーのエロ本もあったりしたけど、それはいい。ウィッカプールのスピーカー使って「下手くそ」って叫んだの、ニュースになったからヤったのは知れ渡ってる。一時期トレンドになったらしい。「ハイドウィッカー、ド下手くそ」。ざまあみろだ。
鷹×蛍、凄い人気。二十年前からとある。創作なのか、それとも俺の知らない二人の歴史なのか、濃い話がたくさんあって、思わずのめりこんでしまった。
結果、俺もあの二人はやっぱりお似合いで、デキてるんじゃないかと思い始めるようになる。
「クロートくん、次のライブなんだけ、ど……なんでそんな遠ざかるの」
「いえ、おかまいなく」
「なんでこっち見ないの。ねえ」
社長と蛍の顔がまともに見れない……っ! 濃厚なエロ本いっぱい読んでごめんなさい。事件ものの大長編、すごい面白かった。純愛だった。感動した。物凄い泣いた。あんな尊い愛に俺の入る隙間なんかあるはずない。
蛍の三味線レッスンにも当然、力が入る訳もなく。
「クロネ?」
三味線を置き、伸ばそうとする蛍の手から逃げた。
ただ、蛍がそれで許してくれるはずもなく、逃亡を図ろうとした俺の頭の中で風鳴り音楽が鳴った。
「あっ、う! ああ!!」
足が縺れて座敷に転がる。ひっでぇ、狡いよこれ。音はすぐにやんだけど、絶頂の余韻で痙攣してる間に組み伏せられた。
「近頃は、鷹鶴のことも避けているらしいな。隠し事は似合わんぞ、吐いてしまえ」
このまま、ただ犯されたり、例の条件付でいたぶられても、俺は意地になって口を割らなかったろう。でも、蛍はずるい。抱きしめて、キスをして、愛撫して、耳元で優しく囁く。腿や胸元を生地ごしにスリスリなぞる。ずるい。ずるい、ずるい!
「たっ…鷹鶴社長と蛍がデキてるって噂聞いてぇ…!」
ついにゲロった。蛍が目を丸くする。
「まあ、そんな噂が立つのも不思議ではないが。だが、お前は俺と鷹の関係を間近で見ているだろう。デキているならそう言うわ。それにな、俺は鷹と寝たことは一度もない。友人とは寝ないのだ」
それはそれでとってもブロマンスでプラトニックラブ……と思う俺は、かなり腐文化に侵食されてる。
焦らされまくって涙目の俺に、蛍はにっこり微笑んだ。
「して、どこから仕入れた噂か?」
あ、これ全部ゲロらされるコース。
でも素直に言ったら、ウ=ス異本を読み漁ったことも、それをうっかり鵜呑みにしたこともバレる。
どうにか誤魔化そうと、ない知恵巡らせてるうちに、蛍がちゅぽんと俺の指をしゃぶった。
「ふぁ……?」
ねっとりと舌を這わせて上下にストローク。指先からぞわぞわしたものが全身に迸る。
「あ、待って、言う、言うから」
また新しい性感帯開発される。このままじゃ全身ヤバイ。蛍のやつ、わざと残してたんじゃないだろうな。ここぞって時のために。
結局、俺の下手な隠し事が百戦錬磨の蛍に通用するはずもなく、一から全部白状させられた。
「志摩王子と話してて……」
「ふむ。なぜ志摩王子と?」
「志摩王子が性生活に悩んでて、そこから話が盛り上がって」
「志摩王子からお前にそんな話を持ちかけるはずがないな? お前が何か相談事を持ちかけたのだろう」
たったこれだけの発言で殆ど見抜かれた。あんたはホームズか。
「志摩王子はあの通りのご気性ゆえ、お前と気が合うとは思っていた。あの方もお前のように思い切りがよく、少し変わった方である。
して、ふむ。相談内容には触れんでやろうか。お前にも矜持があろう。
それはさておき、鷹鶴とのことを志摩王子が仰ったか」
「うん」
「志摩王子は何を見てそう仰られたか」
「うん……」
もう、見せたほうが早いだろう。
仮想次元を共有接続し、仮想書籍の束を見せる。蛍は丁寧に指を走らせて頁を捲る。蛍が扱うだけで、低俗なエロ本が古典の名作に見えるのが不思議だ。
「なかなか面白い。独創性がある。事実をうまく絡めているな。だが、真実ではない。創作として楽しむ分には良いが、これを真実とされるのは不本意である。俺と鷹の間には、俺と鷹しか知らぬ真実がある」
「……うん」
しゅんと項垂れる。分かってはいたけど、まことしやかで、感動したから、つい引きずられたんだ。本のまま真実なんて思ってない、ただ、似た軌跡を辿って似た結末を迎えたんじゃないかってくらい説得力があったんだ。
「それと、どうして俺と鷹の本なぞ読む。どうせなら俺とお前の本を読めばよい」
「あーそれは……なんか蛍黒ってすごく俺が可愛く描かれてて、きもちわるい。人だかりに怯えてあんたの背に隠れたり、誘拐されたり、ウィッカプールを出るまであんたに守られたりしてたせいだと思う。みんなの中で『クロネちゃん』のイメージがあれで固定されたんだ」
本の中の俺は、黒音じゃなくてクロネちゃんなんだ。みんなの想像の中にしかいない、照れ屋で引っ込み思案のクロネちゃん。本当の俺はコミュ障で喧嘩っ早くて蛍とえっちしたくて悶々としてる普通の男なんだ。
逆に、黒蛍も嫌だった。だって、俺に抱かれる蛍なんて、俺の知らない蛍だもん。どうして俺の知らない蛍を、俺の知らない奴が描くんだよって変な苛立ちを覚える。
「もっと何か、根本的な悩みがあるのではないか?」
くしゃと髪を撫でられ、俺は俯く。
「いつも物言いたげにしている。三味線の稽古を始めた頃あたりからか? お前が自ら打ち明けるのを待っていたが……お前が極端に口下手で迷走しやすいのを失念していたよ」
「………」
「勇気を出せ。俺が一度でもお前を拒否したことがあったか?」
「お…俺っ」
「うん」
「俺、えと、あんたを誑かしたい……なんか違うな、マグロやめたい!」
「……うん?」
ホームズ並に察しのいい蛍ですら、笑顔で首をかしげて疑問符を浮かべるほどの錯綜ぶりだった。
呆れられないか居たたまれなくて、上目で蛍を覗う。
「ハイドウィッカー、が。俺のことマグロって。マグロだから飽きたって」
「もうあの男のことは忘れろ。強姦魔の言うことに耳を傾けるな」
「本当のことだから引っかかってる! 俺、蛍にしてもらうばっかりで、何もしてない。あの、俺も抱いたほうがいい? それとも俺は嫌か」
「うーん」
考えたことすらないのか、蛍は深く考え込んだ。腕を組んで目を閉じて、ぎゅっと眉を寄せている。
「お前が俺を抱きたいというなら構わんが、別に……というか、あそこまで好き勝手にされて、よくそう思えるな。傍から見れば未熟な青少年を手篭めにした老獪な性犯罪者だろう」
うん、それはそう思うけど。
年齢差を考えると全くもってそのとおりだけど、蛍が蛍すぎるのが悪いんだろ。あんたが相手じゃなかったら、こんなに話は拗れてない。
それとも自覚がないのか?
「クロネよ、俺がお前を介護精神で抱いているように思うのか」
「最初はボランティアみたいなもんじゃなかったか」
「好みでなかったら医師団に引き渡してるわ」
好みなんだ。
かあっと耳が熱くなった。初めてじゃないか? この手のことを蛍の口から聞くの。
「こ…好みなのか? 俺、あんたの好みか」
「何を今さら……今までさんざん、可愛い可愛いと言ったのは、お前の耳には届いていなかったのか」
「い、言われてた、けど、俺は自分のこと可愛いって、わからんし。正直、俺を可愛いとか言うやつの気持ち、わからん。なんか最近、急に言われるようになった……可愛げがないってずっと言われてたし。おふくろは毎日言うし、近所の人も、学校でも」
「母親に言われていたのか」
「うん。まあ、この通りの性格だし、可愛くなくて当然かなって」
ほんっと可愛くないわね、とか可愛げがないわねーとか言われてた。俺が今までの人生で受けた評価といえば、キモイ、ネクラ、ボッチ、乱暴者、そんくらいだ。
そのキモくてネクラでボッチの俺が、おねだり一つで皇帝さえ動かす魔性の男に「好み」と言われ「可愛い」と言われるこの現状、全く理解不能。
「若いから?」
「若いだけの奴なら他にいくらでもおるわ」
「思い切りがいいのには自信がある」
「そこはかなり好みである。が、自重してほしいという気持ちもあり」
「どっちだよ」
「心配なのだ」
んもう、みたいに頬膨らませて怒った。ぷんぷんかよ。可愛いな畜生。いい年こいて。
「とにかく、俺を誑かしたいと」
うんうん頷いた。本人に誑かし方聞くのってどうかと思うが、考えてみりゃ蛍にも好みがあるかもしれんし。
でもなんでか、蛍は眉を下げて蕩けるように微笑んだ。
「まったく、仕方のない……」
なんか、いっぱいキスされて、その場でえっちして、誤魔化された。
結局どうやって誑かしたらいいんだよ、なあ。
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