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4 《一時》
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《一時》
「晴……おまえ、どうしたんだ?」
同僚の後輩。
いつもは俺に構い過ぎるくらい構って来る晴が、この2、3日大人しい。
いや、大人しいのは結構だけど、始終
ボーーッとしてるし、ミスはするし、今さっきなんかコンビニのおにぎり、ナイロンごと食ってるし!
「はぁ…別に何でもないっすよー……」
「いや、絶対におかしい!
何かあったのか?」
多少俺に構い過ぎる嫌いはあるが、
なんだかんだ言っても晴は可愛い後輩だ。
「嫌だなぁ、先輩。
ほんとに何もないっす。」
笑って、お茶のペットボトルに口をつける。
「それ、キャップがはまったまま!」
「あ…はは、失敗失敗。」
「おまえ、絶対変だぞ?
……相談に乗るぞ?」
晴は笑って誤魔化そうとしたが、急にはぁー…とため息を吐いて、
「先輩…… 仮に…仮にですよ、気にかかる事があるとしたら、それ確かめるべきすか?」
意味が分からん。
でも晴らしくなく真剣に聞くから
「うーん、何にせよ気になる事があるんだったら、俺なら確かめるな。
あ、でもその前に相談をだな」
晴は話を遮って勇んで言った。
「そう……か…そうですよねっ!!
ありがとうございます!先輩!」
「何がありがとうか分からん。
いや、説明しろ!晴!」
「そうだ、何事も確かめなくちゃ!」
聞いてない!
うんうん、と頷き嬉しそうだ。
これはそれ以上聞くのは無理そうだ。
なんだか不安が残るけど、仕方がない。
「まあ何にせよ無理するなよ?」
「ありがとうございます、先輩!
早速今日帰りに行ってみます!」
「??」
まぁ……晴が元気になったのならそれで良いとする、か。
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