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《晴》
そうか。
そうなんだよな。
思い悩んでいても始まらない。
実は、あの光景……
黒猫が現れて、少年に出会った光景が忘れられない。
忘れられない、って言うか、頭の中をグルグル回って止められない!
おかげでいつも乗る電車乗り違えるは、仕事ではミスするは、挙句に先輩にまで本気で心配されてしまった。
もうこれは日常生活がヤバい、
会う事もない、とタカを括ってたけど、どうやらそう言う訳にはいかなくなって来た。
思い起こしてみたら、店から出て来た、って事は、多分あの店の息子かなんかだろ?
じゃあ店に行ってみて、客としてそれとなく聞いてみるのはアリ。
早速その日の仕事帰りに、繁華街をぶらついてみた。
えー、っといつもは表通りにある店で飲んでるんだけど、その日はなんか聞かれるのが億劫で裏道に行ったんだ。
そうだ、確かこの辺りで黒猫に会ったんだ。
と、なると店の名前は
…………なんてこった。
古びた店の名前は、『コーチク』
以前、胡散臭い奴が言ってた名前。
え?!
じゃあ、あの少年もウリをやってんのか?!
いや、まさかな。
ユニセックスな見た目だが、どう見ても18才にはいってねーだろ?
下手すりゃ中学生。
店で雇うにしたら、リスクありすぎ。
んー……いや、
ウリをやってんだから、法なんて関係ない……??
急いで引き返して、いつも飲んでるゲイの酒場に行く。
あ!良かった!
奴が、高岡が居た!
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