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33 《一時》
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《一時》
「晴?どした?」
「えー?どした、って?
何にも無いっすよー?」
いや!何かある!
日常の生活には支障ないが、妙にウキウキしてたり、溜息吐いたり、悩んでたかと思ったらソワソワしたり!
何かない方がおかしい。
「で?行ってみたのか?」
「は?」
「2、3日前に『じゃあ早速今日帰りに行ってみます!』って言ってたとこだよ!
確かめるのがどうとかこうとか……。」
「あ!
あの時はありがとうございました!
行ってみてそれで余計混乱した、っていうか……
うん、ともかく行ってみて良かったっす!」
「意味がわからん。」
何だそれは。
「まぁ、しばらくはこーゆー状態っすから我慢して下さい。」
「ウキウキしたり、溜息吐いたり…か?」
ニコニコして宣言されてしまった。
「そんなあからさまにしてました?」
逆に不思議そうに訊ねる。
自覚無しなのか?
ふと晴らしくなく真剣な顔で聞く。
「先輩……那月くんを初めて見た時、どう思いました?」
「あ?」
那月と会った時?
「そうだな、鈍臭くてなんていうか要領が悪くて一生懸命だった…な。
……つまりは気になった。
それがどうした?」
「気になる!
そうですよねー!
もう細かい事はわからなくても気になるんですよね!
じゃあ…これもそう…かな?
いや……うーーん……」
後半は何ブツブツ言ってるんだ??
さっぱりわからん!お手上げだ。
「……わかった。
何が手助けが必要なら言えよ?」
那月の事でこいつには散々世話になったし。
「あざっす。」
「あ、そうだ。
那月が一度会いたい、って言ってたな。
今日帰りにどうだ?
久しぶりに家に来ないか?」
「無理っす。」
いつもなら
『いいんですかー?!じゃお邪魔しまーす!
あ、先輩惚気るのはほどほどにしてくださいよー?』
と言うが、この時は言下に断って来た!
「今日がダメならいつがいいんだ?」
「今日も明日も明後日も無理っす。
あ、退社時間過ぎてる!
おつかれでしたー!」
もういない。
飛んで帰るとはこの事か?
ため息吐いた。
まぁ様子見るしかない、か?
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