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71 《晴》☆
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《晴》
「ズグくーん、ちょっと服捲ってくれる?」
ズグは飴玉もらったせいか幾分警戒心を解いて、キョトンと先生の顔見上げる。
「ん、そうだな、手伝ってもらおうかな。
お願いしまーす!」
先生が俺に目配せする。
「ズグ、身体診てもらおうな?」
「あー?」
俺がすると、ズグは上着を捲らせるままになってる。
ペリペリと湿布を剥がした。
「……ん、上手!」
先生は自分が動いてズグの腹や背中のミミズ腫れと擦過傷診てる。
「ちょっと沁みるよー?」
先生が治療をする。
「ギャン!」
「沁みたね、ごめんねー。」
言いながらも治療を止めない。
泣きべそかいてる。
「痛いな、ズグ、でも良くなる為だからな?」
「うーー……」
「もういいよー。偉かったねー!」
先生に頭撫ぜてもらってズグも嬉しそうだ。
「今度は下脱いでくれるかな?」
「下だって。」
手伝って脱がすと、ズグは下半身を晒した。
先生の眉が一瞬曇った。
小ぶりの竿も尻も火傷とミミズ腫れで傷付いてる。
ズグはキョトンとしたままだ。
恥ずかしいという感情もないらしい。
「ん、ズグくん、今度は四つん這いになってくれるかな?こうだよ。」
先生が四つん這いになって見せると真似する。
穴の酷さに顔を顰める。
塗り薬を火傷と穴に塗り込める。
見ているこっちの方が痛いよ。
「ん、下履いて良いよー、寒かったね!ごめんねー。」
と先生自らズグに履かせる。
「あー…….?」
先生は頭撫ぜて欲しそうなズグにいっぱい頭撫ぜてやる。
「ほんとに可愛いなぁ。
いい子、いい子!」
ズグは満足そうに頷くと、俺の元にヨロヨロと向かって縋り付いた。
「褒めてもらった?
良かったな、ズグ!」
今度は俺に頭を撫ぜてくれ、と要求するように俺の手を頭に置く。
「いいよ、いくらでも撫ぜてあげる。」
ひとしきり撫ぜ終わると、抱いてソファに座らせた。
自分も隣りに座って、先生の話し始めるのを待った。
「可愛い子だねー!うん、気に入った!」
「先生、どうですか?
一応出来る限りの応急処置したつもりなんですけど。」
「ん、出来てるよ。市販薬ならそれで精一杯だしね。
んーー
どうやら……痛め付けた人は医学の心得あるね……。」
「え?」
「効果的に痛め付けて、その癖身体への負担は極力少ないようにしてる。
この子も身体の損傷はまぁ少ない方だが、やられる方の人間は堪ったもんじゃないよ。
生かさず殺さず、長く苦しみが続くんだから。
もしくは玄人かな。
いるんだー、拷問専門のプロ。
でも、この子に脅し効かせても仕方ないと思うしね。
じゃあS専門の医療関係者……かな?」
「そんな!
あんなに酷い傷なのに?!」
「うーん……
穴はまぁ酷かったけど、擦過傷と打撲、煙草の火を押し付けた火傷くらいじゃ大した事無い。
酷い拷問の後って見た事ある?
爪は剥がされ、骨は折られ」
「わぁーーもう結構です!」
那月くんのも酷かったけど、そんなのズグにされたら、怒りでどうにかなっちゃいそうだ!
「あはは!ごめんごめん!」
先生はケロッとして謝る。
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