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77 《仔猫の過去》5 ☆
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翌日見に来ると、仔猫は息も絶え絶えだった。
高熱に魘され出血も止まってない。
男は何とかして秘密裏にしようとしたが、兄貴分が知る事になり酷く叱責された。
無論仔猫の世話は、他の人に任された。
仔猫は朦朧としながら、点滴を受け治療をされる。
最初に来た人は事務的で、仔猫に何の興味もない男。
二番目に来た人は、小さな意地悪する事に生き甲斐を感じている男。
まだ傷の癒えない仔猫に、遠くの位置にパンを用意し仔猫がパン欲しさにいざって這っていくのを大笑いしたり、傷口にワザと沁みる薬を塗って仔猫が泣き喚くのをニヤニヤ見てるのがお気に入りだった。
三番目に来た人は、傷が癒えつつある仔猫に、慣らしてバイブ突っ込みブジー入れたり跡が残らないようにする技術に長けた男。
仔猫は玩具にされた。
でも仔猫自身はそれをわかっていない。
なんで?
どうして??
パニックに陥り疲れ果てて寝てしまう日々。
そして四番目……売るように手配すると言っていた男といつも女の所に来ていた男が来る。
仔猫に薬を嗅がせ、デカいスーツケースに入れた。
「良いんですか?
何なら始末した方が」
「馬鹿か、おまえは!
何からアシがつくかわかんねーんだし!
とにかく早く高跳びしねーと!
あの例の店、OKなんだな?」
「はぁ、一応。
でも、二束三文にもなりませんが。
惜しいなぁ……
もうちょっとで好事家にペットとして良い値段で売れそうだったのに。」
「さっさと済まして行くぞ!」
慌ただしく男達がスーツケースを持って出て行った。
薬で眠ってた仔猫は知らない。
仔猫は目が覚めると、知らない所にいた。
仔猫は捨てられた。
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