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契り 24※※
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《perspective:結月》
キーボードを打つ手を止め、ちらと時計を見る。もうすぐ19時になるところだった。
おかしい。17時には帰ると言っていた。さすがに遅すぎる……。
迎えに行ってみるかと、胸のざわめきを抑えながら、車のキーを取り出した。
車を飛ばし、亜矢の高校に着くなり、俺は辺りを見回した。閉じられた門の先に人影はなく、しんと静まり返っている。
暗がりの中に佇む校舎に灯りはひとつも見えない。
……一体亜矢は何処に行ったんだ?
亜矢に電話をかけようと試みたが、電源が切られていて繋がらなかった。
不安が募る。
行き違いだろうか……?そう思いながら車に戻ろうと踵を返すと、ぼんやりとした小さな灯りが視界に入った。
それは木立の中にある古びた倉庫からで、明らかに不自然だった。
――まさかな……。
嫌な予感を打ち消そうとするが、一層気になってしょうがない。
俺は、灯りの漏れる方へと足を進めた。
どうして、そういう予感ほど的中するのだろう。小窓から見えたその光景に目を疑った。
* * *
《perspective:亜矢》
カタチをもつ欲望が僕のすべてを嬲る。
溢れ出る体液が太腿の裏を伝う。
口腔も中心も犯され、代わるがわる下を受け入れながら、ただただ、悦に酔いしれる。
「宮白っ、お前マジ淫乱……」
「……とんだ変態野郎だな、こんなにされてんのに、悦んでんのか?」
どんな言葉を男達から浴びせられようとも、もう何も感じない。
代わりに口から漏れる、意志とは反する言葉。
もっともっと、と叫び求めていた。
堪らなくなって自ら腰を淫らに揺らす。
頭では拒んでるのにカラダが求めている。
体の奥底から湧き上がる高ぶる欲が僕を操る。
逃れられない。この快楽から。
こんなにも汚れたカラダ、もう、壊れてしまえ……。
グラリと意識が霞んだその瞬間。
「ぅゔっ……!!」
ガツンッ、ドスッ……
突然の鈍い音と、叫び声が倉庫の中で響く。
一体、何が……?
閉じた目を恐る恐る開けてみると、誰かが、僕と今まで繋がっていた男を引き剥がし、殴っている瞬間が目に飛び込んだ。
「今すぐ失せろ。――そうでなければ、殺す」
低く唸ったその声は、紛れもなく、結月さんのものだった――
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