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浴室いっぱいに水音と、ぱんっぱんっと互いの肉がぶつかり合う獲物にとっては耳を塞ぎたくなるほど恥ずかしい音が聞こえてくる。
圧迫感は変わらないが、異物感はやがて明確な快楽になっていく。事前に獣が指で探り当てていた感じる箇所を重点的に攻められる。蠕動されるごとに、背筋を抜けるような悦楽が全身を支配していく。
「…っん、…ぁ…っ、はげし…ッ!!っと、ゆっくり…っ!!」
「…言っている割には、ナカは気持ちよさそうにオレに吸い付いてくるけど??」
「言うな、バカ…っ!!ん…っ!!」
鼓動が恐ろしいほど早い。互いに息も体温もあっという間に上がっていく。肌はすっかり汗ばみ、心なしか浴室の温度そのものまで数度上がった気がした。
「ぁ…ッ、だめ、もっ…イく…っ。これぇ、とってぇっ!!」
すっかり欲情しきる潤んだ瞳を向けてくる獲物に、獣はふっと微笑んだ。大きくて分厚い手で、獲物の頭を優しく撫でてくる。
「いいよ。…今まできちんと我慢した、御褒美だ。」
獣の腕が伸びてきて、獲物の雄を束縛していた紐状のゴムをあっさりと取り去る。
どんどんと間隔が狭くなってくる獣の猛攻。見えてくる、自身の快楽の臨界点に宵宮は抗えず、昇りつめていく。
「ぁ…っ、あ…ッ。あさくらっ!!…あさくらぁっ!!」
舌ったらずな声で獣を呼べば、始終ポーカーフェイスの顔を崩して、柔らかく微笑みかけてくれる。
「そばにいるよ、美月チャン。大丈夫、何度でもイカせてあげる。」
「んぁ…っ!!あ…、イく、イッちゃ…ぁあああっ!!」
獲物は絶頂に達する。爪先から髪の毛先まで、甘い電流が全身を駆け巡っていく。足の指を丸め、相手の背に爪を立て、耐えようとするものの、身体は悦楽に溺れてしまう。
(悦い…ッ!!悦過ぎ…。)
余韻を味わいつつ、宵宮は相手と汗だくで身体を繋げたまま、荒い息を整えている。急に朝倉が動き出す。
「…ひぁっ!?…あ、あさくら…??」
振り返って獣を仰ぎ見ると、彼は口元に野卑な笑みを浮かべていた。
「まだオレ、イッてねぇんだけど。」
「え…。ちょっと待って…??まだイッてなかったのか…??」
「…ああ。」
獲物は気づいてしまう。達していないどころか、獣はまだそこまで呼吸が乱れていないように見えた。
「…あ、朝倉??」
コイツまさか、という目を宵宮が向けると相手はニヤリと意地悪く口角を引き上げた。
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