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朝倉の大きくてしっかりとした手が、相手のネクタイの結び目をゆっくりと解いていく。獲物は甘いキスに溺れながら目を眇め、じれったい指先がしゅるりとネクタイを首から引き抜いていくのを待った。…しかし、朝倉は獲物が欲情に熟れていくのを愉快そうに見下ろすだけで…その先をしようとはしなかった。
(…あさくらのイジワル。)
宵宮は若干ぶすっとしながら、自らのYシャツのボタンに繊細な指先をかける。だが、獣の挑発的な視線に煽られてか。刺激の強すぎる状況下に置かれてか。大きく震える指の動きはぎこちなく、なかなか一つ一つが外れない。焦っていると、唇が離れていき、代わりに耳元でくすっと小さく笑われてしまった。
「美月チャンったら、そんなにオレが欲しいのか??」
ははっ、と宵宮は動揺を悟らせまいと気丈に笑い飛ばしてやる。
「まさか。」
「…さっきだって、オレの視線でノセられて、ネクタイ緩めて“いいよ”の合図出した癖に…淫乱。」
瞬間、かっと獲物は赤面する。
「は!??」
個室の中で、素っ頓狂な声をあげてしまった。
(あれはそんなつもりじゃ…っ)
はくはくと口の開閉を繰り返す獲物に、獣はふっと片頬で笑ってみせる。
「まっ、安心しろ。オレはそういうの、嫌いじゃないから。」
「待て、話を聞け。そもそも、僕はそんなつもりじゃ…っん…。」
口腔内の酸素を奪われ、視界がぼうっとする。更に口蓋を舐め上げられて、獲物は無自覚にゆらりと腰を揺らした。獣は、獲物の“欲しい”というサインを見逃しはしない。
「美月チャンってば、本当にかわいいな…。」
「…っ」
キスの合間に言われて、虚を突かれた獲物は双眸を所在なさげに揺らした…。
数分後。獲物は洋式トイレのタンク上部に手をつくよう獣に指示され、その通りにする。服は半分着ていないようなものだった。ネクタイは引き抜かれ、Yシャツのボタンは全て外され、肘までずり落ちている。ベルトも緩められ、スラックスは膝のところでどうにか思いとどまっている有様だ。スラックスの中にトランクスは落ち込んで…獲物は肌の大部分を剥き出しにしていた。
そんなあられもない獲物に猛禽類の目をした獣が覆いかぶさっていた。獣が後方から激しく突き上げる度、獲物は口を塞ごうとあてがった片手の指の隙間から甘い喘ぎを漏らしていた。獲物の雄は、例の如くこより状にされたゴムで緩く結ばれ、我慢汁を先端からとろとろと零す。彼の雄は眩すぎるオレンジの照明の下、卑猥にてらてらと濡れていた。
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