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「…。」
恐る恐るという体で上着に鼻を近づけていく。一度朝倉の匂いを嗅いでしまうと、もうダメだった。体温が二度跳ねあがった気がする。無我夢中で、上着に顔を埋めて、スラックスに手を伸ばす。金具を外す、ちゃりちゃりという音が耳障りで仕方なかった。
トランクスに手をかけた、矢先。
近くに転がしていた携帯が鳴った。あたふたしながら画面を見てみると、朝倉からだ。息を整え、平静を保って電話に出る。
「も…、もしもし。」
『あ、美月チャン??』
「う、うん…。どうかした??」
宵宮はベッドからのっそりと上半身を起こす。…まさか思い人から連絡が来るとは思っていなかったためか。若干、そわそわする。
『え??…言ったろ、責任取るって。』
「…あ~、まあ言っていたけど。」
次の瞬間、獣と付き合いのある宵宮も流石に目を剥いた。
『テレフォン・セックスしようぜ。』
「・ ・ ・何、言ってんの。」
一瞬、冗談だと思ったが、相手は本気らしい。
『今、どこいんの??』
「寝室、だけど…。」
『じゃあ、そのままベッドに仰向けになって寝て。上はYシャツのボタン全部外して、下着も脱いで。下も…全部脱いで。どうせまだ半勃ちだろ??』
かぁぁぁっ、と急速に頬が熱を孕む。まさか、ちょうど自らを慰めるつもりで脱ぐ途中でしたなんて言えない。
「ん…。そう、だよ…。」
『前でヤる??それとも…後ろも一緒がいい??』
「えっと…。うッ、うしろもいっしょがいい…。」
くすくすっと笑い声が携帯から漏れ聞こえてきて、酷く惨めな気分になる。
「わ、笑うなよ。誰の所為でこんな身体になったと思って…。」
『違うって。従順(スナオ)でめっちゃかわいいって思ったんだよ。』
「~…っ。」
あまりの恥ずかしさに、ベッドに顔を押し付けてやり過ごそうとする宵宮だった…。
「…っんん…っぁ…あさくらぁ…っ!!」
宵宮は後孔にたっぷりと唾液で濡らした指を二本挿入し、携帯を肩と顔で挟み込んで相手の声に耳をすましながら、その悦楽にどっぷりとつかっていた。
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