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19日目、願わくばアイツも。
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「魁輝!」
「あ、遼哉いた!おまたせー」
「男は待つのが仕事だろ?」
「いや俺も男だし。てかそこは嘘でも”待ってないよ”的なさぁ」
「どっから回るかー」
「聞け!!!!!」
楽しみすぎて寝れなくて朝寝坊しそうになってでも魁輝より先で待ってたいからがんばってぎりぎり魁輝より先に来たなんて言えるはずもない。
「まずはもちろんあれだろ!!お祭りと言ったら!」
魁輝は張り切って目を輝かせた。あああ可愛いなぁと思いつつ、やっぱりお祭りといったらチョコバナナとか、りんごあめとかかなぁ。魁輝が食べてるとこ見たいなぁなんてのんきに考える。
「グッズ格安入手!!!!!」
「ん?」
「早く行かないと欲しいのなくなる。早く行くぞ」
「え?」
もうすでに歩行者天国が始まりそうそれはまさに人がゴミのようだ状態の商店街をとにかく間をぬって突っ切る魁輝。
なるほど、確かに魁輝の優先順位は祭り特有の食い物よりそっちだな。きっと魁輝の一番好きなリボーングッズもたくさん売っているのだろう。俺はそんなとこがあったなんて知らないし興味もなかったからわからないけど、魁輝は商店街の奥へ向かって走っている。そっちには確かおもちゃとかそれこそアニメグッズの取れる射的なんかも並んでいた記憶があるからきっとそこらへんにあるんだろう。
「ふおおおお・・・・・・、おっちゃん!24番と63番とあとそこの・・・」
思ったとおり、その店は立ち並ぶ射的の隣にあった。その店はテント・・・というのか、まぁとにかくその中一面にポスターが張ってあり、そこに振られている番号を言うとおっちゃんの後ろにある在庫が渡される方式だった。その他にも下敷きやキーホルダー、缶バッチなども飾られている。
そこに置かれているのはアニメだけでなく、俳優、アイドルなども多く置いてあり女の子たちや運動部男子なども結構群がっていた。
こっちにはあんまり食いもんないし来なかったけど、射的とか面白そうかもなぁ。
魁輝がポスターなどに目を輝かせ釘付けになっている間、とりあえず一番近い真隣の射的を覗いてみると、お菓子やらアニメグッズやらゲームなど、普通に売っていればある程度の金額であるものがずらりと並んでいた。
さて。
物は試しともよく言うし。
落とせたらすごいねってことで。
「おっちゃん!一回分!」
「あいよ、200円で5発ね!」
願わくばアイツも。
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