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年下フラグ
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「それでね!お兄ちゃんはかっこよくて」
「ソッカァ…」
蓮香ちゃんを肩車しつつ、あらゆる所を探す。お母さんらしき人を。もういっそ交番に行くか?
「でも隆平より大きくないわ。隆平もかっこいい」
「え、かっこいい?」
「うん!背が高くて優しくてかっこいい!」
……妹が出来たらこんな感じかっ!(単純)
すっかり幼女に落とされたところで十字路に到達し、横から衝撃がきた。蓮香ちゃんより全然強くて痛い。
それでも蓮香ちゃんを落とすまいと体幹を強くした。
一方相手もそれなりに体幹が強いのか少しよろけただけですぐに顔を上げた。
「すみませ…」
息を切らせた男子中学生だった。
……もしかして、これ
「お兄ちゃん!」
フラグ回収しちゃったじゃァァァん!!
「蓮香!怪我してないか?どこも!」
「隆平が守ってくれたっ」
「……いや大して何も、じゃ」
俺は蓮香ちゃんを降ろして、兄妹に背を向ける。早く帰りたい、無理どうしようこのフラグ……。
なんて無情な神なのでしょう、蓮香ちゃんは俺の腕を引っ張り引き止めてるじゃないですか。
くそ可愛いな幼女(通報案件)
「隆平さよならまだしたくない」
「…お時間大丈夫ですか?お礼させて下さい」
なんかお兄ちゃんもちゃんとしてるというか、誠実だし!!
「……俺時間が」
やんわり断ろうとしたがお兄ちゃんは結構強引なたちらしい。俺の手を取って純粋なキラキラした目で頼んでくる。中3眩しっ…待って中3こんな眩しかったっけ?!
どこかでパッと消えて幻みたいにするか!
と、消えるタイミングを待った……が
あれ、あれれれ?あれれれ??
帰り道は同じでもうすぐそこに俺の家があるというところで俺は物陰に隠れた。
ご近所さんかよぉぉぉぉ!!!
「お兄ちゃん!隆平が居ないわ!」
「え、うそ……まじだ。お礼出来てねぇのに」
注意しなきゃいけないことが増えた。ご近所付き合いも慎重にしないとフラグが立ちかねん。
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