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姉の暴走
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昨日調べてわかったが俺の家の後ろが蓮香ちゃん達の家らしい。こんな偶然あるかよっ!
BL本をめくりながらじたばた足を動かし、対策を練る。
転校生って事は学校でいい出会いをするのでは?この近くだし俺の出身中学だろうし、、、3日後くらいには友達に囲まれてんだろ!
と、改めて蓮香ちゃんの兄のルックスを振り返る。
まだ幼さがあったが目鼻立ちがはっきりしてバランスもよくいかにも好青年って感じの見た目だった。
ちょうどこの漫画の攻め……
その構図でいくと俺受けじゃね?
守らねば俺の大事な処女、、、
バタンっ!
突如自部屋の扉が強く開く。慌てた様子で姉が部屋に入ってきていた。
「ねぇ!後ろに引っ越してきた親子知ってる?!」
「んー?まぁ」
「大学生のお兄さんまじビッチ受けって感じなんだけど!!」
……これだから姉は
俺ですら呆れるほどBL脳拗らせている。というか大学生居たんだな。蓮香ちゃんとすごい年の差
「さっきその人と話したんだけど口説かれてたっぽくて、びっくりした」
「ふーん」
「で、弟と妹がいるらしいんだけど義理のらしいよ!親の再婚で!すげくね?!やばくね?!」
とりあえず姉を落ち着かせるべく、姉に向かってクッションを投げつける。顔面からまともにクッションを食らった姉は正気を取り戻したのか大人しくその場に座った。
「普通義理の兄弟とか聞いて盛り上がるやつ居ねぇから、、、」
「あんたなら話通じると思って」
「設定的には最高です」
「だろ?」
静かに俺達の中でまた仲が深まる。姉とはかれこれこうしてBLについて語り合って時に売り子もやって、良好な兄妹関係を築いている。
姉と数十分語り合っているとチャイムが家中に鳴り響いた。あいにくまだ両親は帰ってきておらず、一応夜なので俺が出ることにした。
「はい」
「クソ義兄貴がすみませんでした!!」
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